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中ア・檜尾小屋がリニューアル 管理人が常駐、登山者の安全確保

2022年7月23日 05時05分 (7月24日 14時38分更新)
リニューアルした檜尾小屋=中央アルプスで(駒ケ根市提供)

リニューアルした檜尾小屋=中央アルプスで(駒ケ根市提供)

 中央アルプス檜尾岳(二、七二八メートル)にある檜尾小屋(二、六八〇メートル)が増改築され、二十二日、駒ケ根市がリニューアル記念式典を開いた。これまでは無人の避難小屋だったが、今後は管理人が常駐。中ア縦走路の登山者の安全を確保する。
 檜尾岳は中アの木曽駒ケ岳と空木岳の中間に位置。小屋の広さは、従来の二十二平方メートルから五十五平方メートルに拡大。収容人数は十人から、通常時は二十三人、最大四十人に増えた。テントサイトも二十棟分整備した。料金は当面、素泊まり六千五百円、テント泊は千五百円。
 市は、二〇一三年に檜尾岳周辺で悪天候などにより韓国人四人が死亡した事故を受け、同小屋の整備を進めてきた。事業費は八千五百万円で、クラウドファンディングや企業版ふるさと納税で集めた。昨年十一月に工事を終え、夏山登山シーズンに合わせて開業。リッジライン(駒ケ根市)が指定管理する。
 市担当者は「中アでの山岳遭難の抑制につながってほしい」と願い、「中アの貴重な自然の散策や保全活動や拠点となれば」と期待している。
 (長崎光希)

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