坂田藤十郎さん、口癖だった「一生青春」 51歳年下な芸妓への“開チン”ポーズを撮られても余裕の口ぶり
2020年11月14日 22時54分
坂田藤十郎さんと言えば、すぐに1995年1月17日の阪神淡路大震災が思い浮かぶ。今はなくなった大阪・中座で、当たり役の一つ「曽根崎心中」のお初の1000回達成公演を行ったのが、震災前日の16日だった。一日ずれていたら記念公演どころではなかっただろう。
2002年には京都市内のホテルの部屋の前で51歳年下の芸妓(げいぎ)にバスローブの前をはだける“開チン”ポーズを写真誌に撮られて話題になった。即座に会見した鴈治郎さん(当時)は「お恥ずかしいなぁ。私が元気だってことを証明してくださって」と余裕の口ぶり。当時、国土交通大臣だった妻の扇千景も「まったく問題じゃありません」と話して逆に好感度をアップさせた。
また、若手花形時代に扇雀として人気となり、父の名を継いだ鴈治郎さんは、05年には血縁ではない坂田藤十郎の名跡を襲名、231年ぶりに復活させて周囲を驚かせた。江戸時代に上方歌舞伎を確立させたとされる初代藤十郎への憧れを実現させたのだった。
著書のタイトルにもなった「一生青春」が口癖で、いつもダンディーでチャーミングな姿を見せていた。
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