営業最終日、開店と同時にそごう広島店新館に入る客=31日午前10時(撮影・浜岡学)

 百貨店のそごう広島店(広島市中区)の新館は31日、営業最終日を迎えた。午前10時に開店し、別れを惜しむ客が訪れた。午後7時半に閉店し、29年4カ月の歴史に幕を下ろす。

 主婦の佐々木真弓さん(50)=南区=は「ここにしかないブランドがあり、学生や社会人になったばかりの頃に憧れていた。閉館はさみしい」と話した。

 新館の閉館に伴い、本館はリニューアルが進む。開店前から並んだ主婦の小川和美さん(63)=東区=は「新館のブランドが少しでも残ればうれしい。ワクワク感のある売り場になってほしい」と期待した。

 新館は、既に一部テナントが営業を終了したり、売り場を縮小したりしている。25日に始まった「最終売りつくしセール」の特設会場は、この日も大勢の客でにぎわっている。

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