ひろしま男子駅伝の中止を伝える記者会見会場(12日)

 日本陸連は12日、広島市と廿日市市を結ぶコースで23日に開催予定だった第27回全国都道府県対抗男子駅伝競走大会(ひろしま男子駅伝=日本陸連主催、中国新聞社、NHK共催)を中止すると発表した。昨年に続き2度目。

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 広島県内では新型コロナウイルスの感染が拡大。9日には広島市や廿日市市などを対象に、改正特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」の適用が始まっていた。

 大会は中長距離選手の強化と育成を目的に、中学・高校・一般の各世代が集う駅伝として1996年にスタート。第1回大会では地元広島が優勝するなど、冬の安芸路の風物詩として定着してきた。21年1月に開催予定だった第26回大会は、新型コロナ感染拡大防止のため初の中止に。ことしは2年ぶりの開催に向けて準備が進められていた。

 日本陸連・風間明専務理事は「1月に入って広島県内の感染拡大が急激に進んでいる。全国から訪れる選手や関係者、地元広島の皆さまの安全確保を考え、地元自治体や関係団体と協議し、やむなく中止の判断に至りました。2年連続の中止となり、レースを楽しみにしていた方々には心苦しい限りですが、ご理解をお願いします」とコメントした。