Linda A. Cicero / Stanford News Service
アップルはなぜ「Think different」できたのだろうか?
スティーブ・ジョブズがiPadを紹介しながら言ったように、"Mac"のメーカーがただのテクノロジー会社だったことは一度もない。
「アップルがiPadのようなプロダクトを生み出すことができるのは、我々が常にテクノロジーとリベラルアーツの交点であろうとしてきたからだ」とジョブズは言った。
彼の生涯にわたる人文学への関心が、アップルに人間味を与えた。
テクノロジーとリベラルアーツを組み合わせることで、ジョブズはアップルが「技術的な観点から非常に高度なプロダクトを作るだけでなく、それを直感的で使いやすく、使って楽しいものにしたからこそ、ユーザーに真にフィットする」ことができたと語っている。
ジョブズは読書を通じて、こうした考えに至った。Business Insiderは、その中でも彼に最もインスピレーションを与えた14冊の本をまとめた。
(敬称略)
※日本語訳のないものについては、英語のタイトルに日本語の直訳を併記しています。
スティーブ・ジョブズは高校時代、ウィリアム・シェイクスピアの『リア王』に心を奪われた。
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青春時代、彼はハーマン・メルヴィルの『白鯨』も楽しんだ。
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ディラン・トマスの詩集は、その人気と創造性でジョブズを引き込んだ。
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ラム・ダスの『ビー・ヒア・ナウ ― 心の扉をひらく本』は、大学生だったジョブズを変えたと言われている。
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フランシス・ムア・ラッペの『小さな惑星の緑の食卓:現代人のライフ・スタイルをかえる新食物読本』を読んだあと、ジョブズは肉を断つと誓った。
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ジュース断食を始めたのは、アーノルド・エーレットの『Mucusless Diet Healing System(無粘液食による療法)』を読んだあとのことだ。
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ジョブズはヒマラヤでパラマハンサ・ヨガナンダの『あるヨギの自叙伝』を読んだ。
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鈴木俊隆の『禅マインド ビギナーズ・マインド』を読んだジョブズは、著者から直接、教えを受けていた。
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クレイトン・クリステンセンの『イノベーションのジレンマ』は、ジョブズにどうすればテクノロジーに取り残されないかを教えた。
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リチャード・モーリス・バックの『宇宙意識』は、世界中を旅しようという気持ちにジョブズをさせた。
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仏教について学び始めたジョブズは、ラマ・アナガリカ・ゴヴィンダの『The Way of the White Clouds(白い雲の道)』を読んだ。
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クリストファー・イシャーウッドの『Ramakrishna and his Disciples(ラーマクリシュナとその弟子)』は、自身の文学的な冒険の一部として読んだ。
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チョギャム・トゥルンパの『タントラへの道:精神の物質主義を断ち切って』は、ジョブズに自己意識は錯覚だと教えた。
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ジョブズが読んだ、ゲオルギイ・グルジェフの『注目すべき人々との出会い』も、スピリチュアルな旅について書かれている。
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[原文:14 books Steve Jobs always turned to for inspiration]
(翻訳、編集:山口佳美)