モロッコ戦でヘディング・シュートを決めるクリスティアーノ・ロナウド。
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- ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドは、まさに"戦う男"だ。
- ロナウドの元同僚パトリス・エブラは最近、イギリスのテレビ局ITVで、ロナウドの負けず嫌いな性格がよく分かる、あるエピソードを披露した。
- ロナウドは、当時マンチェスター・ユナイテッドでチームメイトだったリオ・ファーディナンドに卓球で負けた。
- すると、ロナウドは卓球台を購入し、みっちり2週間練習。その後、ファーディナンドに再び挑み、勝ったという。
- ロナウドの目下の目標は、ポルトガルをワールドカップ優勝に導くことだ。
クリスティアーノ・ロナウドは、並外れた選手だ。
皆、知ってのとおりだ。今に始まったことではない。だが、マンチェスター・ユナイテッド時代のチームメイト、パトリス・エブラが最近、ITV スポーツのワールドカップのポッドキャストで、ロナウドの負けず嫌いな性格を象徴する、あるエピソードを披露した。
ロナウドとエブラは2006年から2009年の3シーズン半、マンチェスター・ユナイテッドでともにプレーした。同じ頃、元イングランド代表のリオ・ファーディナンドも同じチームで活躍していた。
エブラによると、ロナウドが卓球でファーディナンドに負けたことがあった。すると、ロナウドは卓球台を購入し、みっちり2週間練習。その後、ファーディナンドに再び挑み、勝ったという。
「彼は完璧主義なんだ。卓球でリオ(ファーディナンド)が彼に勝った。皆、大騒ぎだった」エブラは語った。
「ロナウドは相当怒っていたね。それで、いとこに(卓球台を)買いに行かせたんだ。2週間練習して戻ってくると、皆の前でファーディナンドを倒した。それがクリスティアーノ・ロナウドだ」
エブラはまた、ロナウドの自宅にランチに招かれたら、返事をする前によく考えた方がいいともアドバイスしている。エブラは実際に食事に招かれたことがあったが、ヘルシーな軽い食事の後、さまざまなトレーニングに付き合わされたという。
このメンタリティーが、ロナウドを成功へと導いているのだろう。常に最高の自分でありたいというストイックさで、ロナウドは5度の欧州チャンピオンズリーグ制覇やポルトガルの欧州選手権(ユーロ2016)制覇を勝ち取った。15日(現地時間)のモロッコ戦で決めたパワフルなヘディング・シュートは、ポルトガル代表での通算85ゴール目で、ヨーロッパの代表チームでは歴代単独最多。世界では、元イラン代表のアリ・ダエイに次ぐ2位だ。ダエイは1993年から2006年の間に、109得点を上げた。
もちろんロナウドが得点数を伸ばすチャンスはまだある。ポルトガルは7月1日、ウルグアイとベスト8をかけて戦う。
(翻訳:Ito Yasuko/編集:山口佳美)