2010年3月20日
文学座の演劇研究所開設50周年を祝う「大同窓会」で、同研究所1期生の樹木希林さん(右端)らが祝杯をあげた=20日午後、東京都新宿区信濃町、高橋雄大撮影文学座の演劇研究所開設50周年を祝う「大同窓会」に集まった卒業生ら=20日午後、東京都新宿区信濃町、高橋雄大撮影
老舗(しにせ)劇団の文学座が20日、付属演劇研究所の開設50年を記念した「大同窓会」を東京・信濃町の文学座アトリエで開いた。1期生の樹木希林さんや寺田農さんをはじめ、各界で活躍する卒業生約620人が出席し、修業時代の思い出話に花を咲かせた。
劇団代表で93歳の現役演出家の戌井市郎さんが呼びかけた。黒柳徹子さん(3期)、民主党衆院議員の横光克彦さん(8期)、滝田栄さん(10期)らが出席。ジャズ歌手の阿川泰子さん(12期)は同期の松田優作さんの思い出を語り、歌声を披露した。久々に文学座を訪れたという樹木さんは「1期生だけに、講師陣には三島由紀夫さんや大江健三郎さんもいて、気合が入っていた。損得なしに仲間と青春時代を過ごせた良さがあった」と振り返った。
研究所は1961年に開設され、今春50期生を迎える。これまで約3千人が学び、劇団の内外に多くの人材を送り出している。