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投稿日: 2012.04.27 00:00
更新日: 2018.02.23 13:15

服部茂章が日本人オーナー初のNASCAR制覇


服部茂章 日本人オーナー初のNASCAR制覇!

ブレット・モフィット ポール to ウィン!
サージオ・ペナ クラッシュを避け9位

2012年4月26日(水)7:00pm
レースタイトル:Blue Ox 100
サーキット:Richmond International Raceway(バージニア州)
周回数:100laps
レース距離:75マイル(120.7Km)
出走台数:36台

Brett Moffitt (#11 Kobe Toyopet Camry) (予選: 1位)決勝:1位
Sergio Pena (#1 JMS Toyota Camry) (予選:13位)決勝:9位

4月26日(木)、NASCAR K&N Pro Series East第3戦がバージニア州Richmond International Racewayで開催された。Hattori Racing Enterprises(HRE)は、第2戦に続き「カー用品とカーメンテナンスの新しいお店」で知られる“ジェームス“と、”神戸トヨペット”の支援を受け、サージオ・ペナが「JMS Toyota Camry」、ブレット・モフィットは「Kobe Toyopet Camry」で出場。ブレットがポールポジション(PP)から出走しトップでゴールし、HRE として初の優勝を飾った。また、これによりチーム・オーナー服部茂章は日本人初のNASCAR制覇の記録を打ち立てた。

Richmond International Raceway は、歴史ある街Richmond同様サーキットとしての歴史が長く “America's Premier Short Track”として古くから親しまれている。またファクトリーなどが立ち並ぶ中に位置するレース・トラックで、Richmond Raceway Complexとも称されている。コースは1周0.75マイル(1.207Km)、アルファベットのD型のオーバルというユニークな形状で、常に激戦のレース展開でファンを沸かせている。

#11 ブレット・モフィット(Brett Moffitt/19才/アイオワ州出身/Kobe Toyopet Camry)は、フリープラクティスで順調にタイムをのばし、出走した36台中ただ一人1周21秒台の記録を叩き出し、PPを獲得。決勝でも終始レースをリード、最終ラップで後続のマシンと白熱のバトルとなったが、1/100秒差でトップでチェッカーを受け、HREに初のポールtoウィンをもたらした。

#1 サージオ・ペナ(Sergio Pena/19才/バージニア州出身/JMS Toyota Camry)は、ブレットとコンマ3秒差のタイムで予選13番手を獲得。決勝では集団からのポジションアップに苦しみ、一旦ピットに入りマシン調整を行い28番手から追い上げをはかった。ピットアウト後は残り50ラップで次々と前の車をかわし、6位までポジションを上げたが、前で起きたクラッシュを避けたことにより、結局9位でチェッカーを受けた。

□ブレット・モフィット(#11 Kobe Toyopet Camry)「皆にとって最高の週末です。フリープラクティスの後マシンに不調が見つかったのですが、チームスタッフが決して諦めることなく全力でマシンを改良してくれたので、自分は走りに集中するのみでした。最終ラップでは#9のマシンがアウトサイドから攻めてきてマシンが接触したのですが、インサイドでふんばり僅差でチェッカーを受けました。マシンの調整を繰り返して臨んだレースだったので優勝できたことが信じられない思いです。チームの素晴らしさを改めて実感しました。」

□サージオ・ペナ(#1 JMS Toyota Camry)「スタート直後から集団から抜け出せず苦しいレース展開となりました。レース中盤でピットインし、マシンに調整を加えたところ、後半ではポジションをあげることができました。」

■ジェネラル・マネージャー:アンディ・サンテレ 「このチームを本当に誇りに思います。サーキットに来てからマシンは2台共に完璧な状態ではなかったのですが、 どちらのクルーチーフも冷静に、且つ全力で対処しました。方やドライバーは走りに集中してしっかりとフィードバックを伝え、共に素晴らしいマシンを作り上げてくれました。」

■チーム・オーナー:服部茂章「チームとしての初優勝に対する感激と共に応援して下さったすべての方々に感謝しています。ドライバーをリタイアして自分のチームとして再出発して以来、勝てそうで勝てない時期が続き悔しい思いもしましたが、やっと努力が結果につながりました。今年は考えられる最高の体制を組んだので、これで勝てなかったら後がないと思っていましたので、その意味では結果が出てほっとしています。ブレットは最後まで素晴らしいレースをしてくれたしクルーチーフのデイブ率いる全スタッフが最高の車を提供してくれました。総合力の勝利です。この勝利はチームの全メンバー、そして応援して下さった全ての方々によるものだと思います。これを糧に今年はチャンピオンを目指します。サージオは中盤グループから抜け出せず苦戦しましたが後半は素晴らしい追い上げを見せてくれました。前のクラッシュを避けたこともあり残念な順位となりましたが、サージオやチームの頑張りは次のレースで結果につながるはずです。」

Hattori Racing Enterprises は、レース体験を通じた研修の場として、今シーズン、日本国内のトヨタ自動車販売店のサービス・スタッフ及びトヨタ自動車整備学園の学生をチームに受け入れている。研修生のノースキャロライナのファクトリー(レース・チーム本拠地)でクルーと共にレースマシンを仕上げ、ピットクルーの一員としてレースに参戦する。今回のレースでは、神戸トヨペットから盛屋 利昭氏が参加し、HREのファクトリーで米国のクルーと共に Kobe Toyopet Camry車を仕上げ、チームを優勝に導いた。

□盛屋利昭氏「これほどすごいレースに参加できたことに感激しています。アメリカでピットクルーになるということだけでも自分の人生にとっては大きな経験だったのですが、加えて優勝という待望の瞬間に立ち会うことができたのは、この上ないことでした。この経験と感動を忘れずにこれから自分も色々な場面でチャレンジをしていきたいと思います。」

第4戦は5月19日(土)アイオワ州Iowa Speedwayにて開催される。


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