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「ラジオ アイドルマスター シンデレラガールズ『デレラジ』公開録音 サマデレ2014」をレポート。スイカ割りからコント,ライブまでなんでもあり
このイベントが,「響 - HiBiKi Radio Station」で毎週水曜日に配信されているWebラジオ「デレラジ」の公開録音であるというのは,タイトルを見れば一発であり,さらに「デレラジ」のデレが,Mobageでサービス中のソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」のデレだということは,書くまでもなくご存じのはずだ(書いたけど)。みなさん,でれっす〜。
「アイドルマスター シンデレラガールズ」公式サイト
出演は,「デレラジ」のパーソナリティを務める大橋彩香さん(島村卯月役),福原綾香さん(渋谷 凛役),佳村はるかさん(城ヶ崎美嘉役),さらに,ゲストとして大空直美さん(緒方智絵里役),松田颯水さん(星 輝子役),そして松井恵理子さん(神谷奈緒役)が参加した。
キュート属性のキャラクターは卯月と智絵里,クールは凛と奈緒,そしてパッションは美嘉と輝子という感じでそれぞれ2人ずつ。公開録音では,この3組が豪華賞品をかけて戦うという流れだった。というわけで,まずはファッションセンス対決として,それぞれの衣装をアピールすることになった。
例えば,ひまわりをモチーフにした衣装を着ていた佳村さんは,会場の入り口に置かれたフラワースタンドの中にはひまわりのものがあったことから,これはつまり,プロデューサーと心が通じ合っているのではないかとアピールしていた。また,松井さんは夏らしいパンツルックだったのだが,これを選んだのは,イベントで何をさせられるか分からないという理由もあったとのこと。
というわけで,会場には色とりどりのサインライトが輝いたのだが,日本野鳥の会の人でもいない限りどの色が多いのかよく分からないという状況に。よく分からなかったが,なんとなくブルーが多い気がするということで,まずはクールが一勝した。
投稿した人は,渋谷 凛で「メルヘンデビュー!」が聞きたいと書いていたが,福原さんは,カラオケで「メルヘンデビュー!」を歌うそうで,実は凛バージョンもあるという。サビの部分は「リリリン,リリリン,シーブリン」だそうで,これはぜひ聞きたい。その流れで,卯月と智絵里の「毒茸伝説」(のさわりの部分)も披露されたのだが,これはちょっと無理でした。
もう一つ,これは事前に調べがつかなかったのだが,どうやら6月29日は「へごちん誕生の日」であるという。それを記念し,来場者と一緒にハッピーバースディへごちんが歌われた。なお「へごちん」と大橋さんの関係に興味のある人は,ぜひ調べてみてほしい。
その勢いで次のコーナーへ。今度は,奈緒,智絵里,輝子がユニットを組んだ場合,どんなユニット名がいいかをそれぞれのチームが考えてアピールするというもの。「ニュージェネレーション」とか「トライアドプリムス」とか「あんきら」とか,シンデレラガールズには有名なユニット名がいくつもあるので,ここはぜひイケてるヤツをお願いします。
まず,パッションチームは「Muku」。これは智絵里と輝子が6月生まれ,奈緒が9月生まれということから来たもので,表記はしばらく考えた末に,英語でということに。「なんとかですぞ〜」とか言いそう,というのは福原さんの弁。
続くキュートチームは,「3点リーダーズ」。これは,3人のセリフに3点リーダー(…)が多いからというのが命名の理由なのだが,「3点リーダーがなんなのか分からない」という意見が続出してしまった。私は仕事柄,知っているけど,約物(やくもの)の名前とか,確かに一般的ではないかもしれない。
最後のクールは,「シャイニングゴッドチェリー」で,これは「デレラジ」でちょっとしたブームになった“二つ名”から来たもの。言わずもがなかもしれないが,シャイニング(輝子の輝)ゴッド(神谷奈緒の神)チェリー(智絵里の……えーと,智絵里)の組み合わせだ。おお,なんかしらんがカッコイイ,と私と同じことを思った人が多かったのか,会場の判定もクールチームの圧勝。大空さんは,智絵里のイメージからあまりにもかけ離れたこのユニット名に「生きるのがつらい」と述べていた。
さらにコーナーは続いたのだが,ここでは夏らしくスイカ割りに挑戦した「マジカルレッスン」を紹介しよう。
これは,チームの1人が目隠しをして,もう1人が前だの右だの指示を出すのだが,指示する側は声を出せない。ではどうするのかといえば,客席のプロデューサーに代わりに声を出してもらうことになる。指示する人が前後左右,止まれ,打てというハンドサインを出すので,それを見た客席が大声で叫ぶというわけだ。
それにしても,勝負の判定といい,この変則スイカ割りといい,全般的になんだか来場者巻き込み型のイベントという印象で,とても面白い。
しかし,ハンドサインにあるのは上記のように「前後左右に行け」「止まれ」「打て」だけで,割と重要な「回転しろ」がないため,スイカを打つほうが目隠ししてグルグル回されたあと,向きがスイカに正対していない場合,横歩きするしかない。
というわけで,回されて平衡感覚を失った大橋さんが生まれたての子鹿状態になったり,松井さんと松田さんが妙なカニ歩きになったりと,見ている私は仕事を忘れて思わず体を折るほど笑ってしまった。ラジオ番組の公開録音なのに,こんなにビジュアル的に面白いコーナーでいいのかという疑問も頭をよぎったりなんかして。
結果としては,最もスイカに接近したパッションチームの圧勝に終わり,全体としては2勝を挙げたクールチームの勝利になった。スイカ割りに使われたのはビニールのスイカだったが,用意された豪華賞品は本物のスイカで,あとで楽屋で食べさせてもらえるそうだ。
普通ならこのあたりで番組は終わるところなのだが,ここで,大空さんのたっての願いでコントが演じられることに。……って,え? コント?
私はどちらかというと新しめのアイマスファンであり,それほどたくさんの「アイドルマスター」関連のイベントを見てきたわけではないが,こんな展開は初めてだ。コントかあ。
内容は,関西出身の佳村さん,大空さん,松田さんと,関西出身ではない福原さん,松井さん,大橋さんの2チームに分かれてコント合戦を行うというもので,勝ったほうがスイカのおすそ分けを受けられるという,微妙にうらやましくない気もする賞品付き。
それぞれに設定があり,まず関西チームの松田さんはたこ焼き屋の女将で,大空さんがその女将の生き別れの娘,そして佳村さんが地上げ屋だ。もう一方のチームは,松井さんが女医で,大橋さんが「へご病」の患者,そして福原さんが大橋さんの母親という設定だ。
生き別れの母娘が再会する |
反省する地上げ屋 |
演じられたコントを文章で伝えるのはさすがに難しいので,これはもう,番組を聞いてほしいとしか言いようがないのだが,松田さんの「足湯で疲れをフットバス」という,あとからジワジワくるギャグに,泣き崩れる福原母のオーバーアクト,そしてお約束としかいえない展開。このへんもまた,シンデレラガールズの特徴なのかもしれないが,そのとき私は,日比谷公会堂がなんばグランド花月になったのを目の当たりにした。
ちなみに,以前「マチ☆アソビ」のトークイベントで,シンデレラガールズはときどき「シンデレラ一門」と呼ばれている(あるいは自称している)と石原氏が語っていたが,なるほどねーという雰囲気で,みなさん芸達者だ。これって,映像化の予定はないんですかね。
コントの結果は,これまた来場者の判断に委ねられたのだが,関西出身ではないチームのコントの最後に関西チームが参加してくるという展開に。結局,誰が大橋さんに一番似ているかという,大橋さんを含めたモノマネ比べになった。
この,大橋さんのモノマネ比べというのも,以前からラジオで「公開録音でやりたいこと」の一つに挙げられていたもので,伏線をうまく回収した感じがする。ともあれ最終的に大橋さんのモノマネ比べに勝ったのは大空さんだった気がするが,よく分からない。コントだけに,まさに混沌としていたのだ(うまいこと言った)。
以上で公開録音は終了し,続いてライブパートへ。出演者が準備をしている間,ステージのスクリーンに,現在発売中の「ラジオ アイドルマスター シンデレラガールズ『デレラジ』DVD」Vol.1〜Vol.4のダイジェスト,そして8月27日に発売される予定のVol.5のハイライトシーンが紹介されたが,こちらもいい感じに面白い。
S(mile)ING! |
2nd SIDE |
ちなみに,このあとのトークでも出てきた話だが,DVDのVol.1には,ナンジャタウンで行われた第1回デレラジ公開録音の模様が収録されている。
これが2012年10月頃のことで,最初はいろいろ危なっかしく,ダイジェスト映像を見てもみなさん,かなり初々しかったが,佳村さんによると,ミニライブはスタンドマイクだけでダンスもなかったのだとか。しかし第2回となる今回の公開録音では会場もぐっと大きくなり,全員が揃いの衣装を着てダンスつき。大躍進です。
というわけで,セットリストは以下のとおり。
01.お願い!シンデレラ(全員)
02.S(mile)ING!(大橋さん)
03.2nd SIDE(松井さん)
04.TOKIMEKIエスカレート(佳村さん)
05.Never say never(福原さん)
06.風色メロディ(大空さん)
07.毒茸伝説(松田さん)
08.メッセージ(福原さん,大橋さん,佳村さん)
09.ススメ☆オトメ(全員)
TOKIMEKIエスカレート |
Never say never |
なお,ライブの衣装は,4月に舞浜アンフィシアターで行われた「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 1stLIVE WONDERFUL M@GIC!!」のときのものだが,そのとき出演しなかった大空さん,松井さん,松田さんの分も新しく作られたことになる。あら,なんかいろいろ期待できるなあ。
松井さんの2nd SIDEは,5月末に行われたCD第6弾発売記念イベント以来,2度目の披露で,大空さんと松田さんは,これほど大勢の観客の前で歌うのは初めてのことだそうだ。
癒し系の「風色メロディ」に続いて,「アイドルマスター」の楽曲としてはあまり例がないと思うデスメタル「毒茸伝説」,そして初披露された「メッセージ」と,緩急自在。メッセージは,これまでになくダンスが多いとのことだったが,みなさん,イヤーモニターを使っておらず,客席からの声援が良く聞こえたと話していた。そして最後は全員で「ススメ☆オトメ」を歌って,ライブは終了。トークもいいけど,やっぱアイドルは歌って踊ってくれなくちゃ。
風色メロディ |
毒茸伝説 |
情報公開部分も含めて,公開録音とは思えないほどの長丁場になった今回のイベント。こんなに笑ったのは久しぶりだが,それはともかく,3周年を記念する今年11月の大型イベントや,2015年1月テレビアニメなど,サービス開始から2年半を経て,ますます勢いがついてきたようだ。月並みな言葉で恐縮だが,これからも個性派揃いのシンデレラ達を見ていきたいと思ったイベントだった。
「アイドルマスター シンデレラガールズ」公式サイト
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