【速報】競泳・日本選手権最終日  15歳成田が200背初V、池江は50自を制す

2022年05月01日 19時24分
女子200㍍背泳ぎ決勝 2分10秒45で初優勝した成田実生=横浜国際プール
女子200㍍背泳ぎ決勝 2分10秒45で初優勝した成田実生=横浜国際プール
 競泳の日本選手権最終日は1日、9月の杭州アジア大会(中国)代表の追加選考会を兼ねて横浜国際プールで行われ、女子200メートル背泳ぎは15歳の成田実生(金町SC)がで初優勝した。男子200メートル平泳ぎは花車優(キッコーマン)が1位。 女子の池江璃花子(ルネサンス)は50メートル自由形を制し、100メートルバタフライは4位だった。
 最終日の決勝種目 女子1500メートル自由形 男子800メートル自由形 女子50メートル自由形 男子50メートル自由形 女子200メートル背泳ぎ 男子200メートル背泳ぎ 女子100メートルバタフライ 男子100メートルバタフライ 女子200メートル平泳ぎ 男子200メートル平泳ぎ
 ▽女子200メートル背泳ぎ決勝 ①成田実生(金町SC)2:10.45 ②古林毬菜(神奈川大AD)2:11.55 ③水野柚希(スウィン大教)2:11.59 ※日本記録 2:07.13
 15歳の成田が初のタイトルを獲得した。残り50メートルで先頭の古林とは体一つほどの差がついていた。ここからが見せ場。軽快なピッチでぐんぐん追い上げ、残り15メートルほどで逆転、さらに1秒近くの差をつけた。
 成田実生の話 ベストタイムを2秒ぐらい縮めることができて、優勝もすることもできてうれしい。前半は少し抑えて、後半に(タイムを)上げることができたのがよかった。
 ▽女子50メートル自由形決勝 ①池江璃花子(ルネサンス)24.78 ②五十嵐千尋(T&G)25.46 ③神野ゆめ(中京大)25.49 ※日本記録 24.21
 課題にしているスタートでは五十嵐らに遅れを取った。それでも25メートル付近では先頭に。残り15メートルほどからギアを上げて引き離した。ただ、タッチが合わずに体が伸びてしまい、タイムをロス。復帰後の最速はマークしたが、派遣標準記録の突破はならなかった。
 池江璃花子の話 復帰後のベスト、素直にうれしい。バタフライもあるので少し余力を残して泳ぎたいと思っていた。力まず、しっかり優勝もできてよかった。
 ▽男子200メートル平泳ぎ決勝 ①花車優(キッコーマン)2:09.37 ②広島偉来(東京ドーム)2:09.58 ③武良竜也(ミキハウス)2:09.68 ※日本記録 2:06.40
 残り50メートルのところで日本記録保持者の佐藤翔馬(東京SC)がトップ。花車はわずかに遅れていたが、ターンからの浮き上がりで佐藤を捉えた。終盤は武良と広島が追い上げ、競り合いになったもののトップを譲ることなくゴールした。
 花車優の話 調整をしていない中で、世界選代表のプライドを持って戦えたことがよかった。後半は自分の持ち味が出せた。
 ▽男子100メートルバタフライ決勝 ①水沼尚輝(新潟医療福祉大職)51.23 ②川本武史(トヨタ自動車)51.72 ③松元克央(ミツウロコ)51.85 ※日本記録 50.86
 水沼は貫禄勝ち。前半は無理をせず、レースを引っ張っていた川本を照準に合わせるよう。体半分ほどの差でターンし、狙い通りの後半勝負に持ち込んだ。パワフルに水を裂くストロークで差を詰め、残り15メートルほどで川本を捉え、逆転した。
 水沼尚輝の話 51秒前半のタイムを目標にしていた。しっかり実現することができた。50秒台で泳ぐことが世界で戦うために重要。常に意識しながら、練習とレースを積み重ねていきたい。
 ▽女子200メートル平泳ぎ決勝 ①今井月(東京ドーム)2:25.18 ②緒方温菜(イトマン東京)2:25.92 ③鈴木聡美(ミキハウス)2:26.04 ※日本記録 2:19.65
 21歳の今井はひと蹴りごとに大きく進む伸びやかな泳ぎで、序盤から先頭に出た。最後の50メートルを前に緒方に迫られたものの、ここからペースアップして突き放した。初優勝。ただ、派遣標準記録には届かなかった。
 今井月の話 12歳で初めて出場して、優勝を目標にしていたが苦戦してきた。タイムは遅いが勝ててほっとしている。落ち着いて自分をコントロールしながら泳げた。
 ▽男子200メートル背泳ぎ決勝 ①竹原秀一(はるおか赤間)1:58.72 ②柳川大樹(SP報徳金沢)1:58.90 ③堀田恵路(太陽教育SC)1:59.01 ※日本記録 1:52.51
 18歳の竹原は大きく上下動する独特のフォームで進み、100メートルから150メートルの間にトップに出た。残り50メートルからは後続に激しく追い上げられたが「タッチの差」で勝った。日本記録保持者の入江陵介(イトマン東進)はエントリーしなかった。
 竹原秀一の話 ベストからもほど遠く、派遣標準記録にも全然届かず悔しい。どの大会でも1分55秒台を狙って、早く日本の背泳ぎを引っ張っていけるような選手になれれば、と思う。
 ▽女子100メートルバタフライ決勝 ①牧野紘子(あいおいニッセイ同和損保)58.28 ②相馬あい(ミキハウス)58.50 ③飯塚千遥(筑波大)58.80 ④池江璃花子(ルネサンス)58.82 ※日本記録 56.08
 スタート直後から相馬が先行。牧野は遅れずついていき、ターンの後は2人で先頭争いを演じた。終盤、相馬が失速したのに対し、牧野は最後まで水を捉えて抜け出した。注目の池江は前半6番手と出遅れた。後半も追い上げならず4位にとどまった。
 牧野紘子の話 自己ベストで優勝できてうれしい。前半は落ち着いて、後半は練習してきたことを意識した。最後はバテていたが、耐えることができた。
 ▽男子50メートル自由形決勝 ①塩浦慎理(イトマン東進)22.14 ②中村克(イトマン東進)22.22 ③ 松井浩亮(新潟医療福祉大職)22.39 ※日本記録 21.67
 好スタートの松井が浮き上がりではトップ。日本記録保持者の塩浦は25メートル付近で松井を捉え、その後は先頭を譲らなかった。ただ、タイムは22秒台止まり。21秒台の派遣標準記録には届かず。
 塩浦慎理の話 日本選手権という大会で優勝できてすごくうれしい。スタートがいまいちだったかなと思ったが、悪いレースではなかった。
 ▽男子800メートル自由形決勝(タイムレース) ①黒川紫唯(近大)7:55.09 ②竹田渉瑚(オーエンス)7:55.94 ③田渕海斗(NECGSC溝の口)7:58.88 ※日本記録 7:49.55 ▽女子1500メートル自由形決勝(タイムレース)
 ①森山幸美(SWANS)16:22.24 ②谷川亜華葉(イトマン近大)16:30.84 ③竹沢瑠珂(東京SC)16:31.29 ※日本記録 15:58.55
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