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「暗黒のアイドル、寺山修司の彼方へ。」 月蝕歌劇団の30年の挑戦を追う

「暗黒のアイドル、寺山修司の彼方へ。 〜「月蝕歌劇団」30年の挑戦〜」のワンシーン

 WOWOWは毎週土曜午後1時に「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。11月21日に放送される「ノンフィクションW 暗黒のアイドル、寺山修司の彼方へ。 〜『月蝕歌劇団』30年の挑戦〜」を担当したWOWOW制作部のチーフプロデューサー、内野敦史さんに、番組の魅力を聞いた。

     −−番組の概要と魅力は?

     ノンフィクションW始まって以来の“スーパーアングラ感”満載のストーリーですね。なんといっても、寺山修司のDNAのある種、最も濃い部分を、ギュッと抽出して継承する“地下アイドル風女優集団”=月蝕歌劇団そのもののインパクトが半端ないです。一度見たら忘れられない世界観ですよ、これは。しかもこの劇団、30年も続いているんです。“ウルトラマルチクリエーター”寺山修司のクリエーティビティーを独自の解釈で展開する高取英演出の舞台は圧巻です!

     −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

     WOWOWの連続ドラマW「マークスの山」「レディ・ジョーカー」で知られる水谷俊之監督から企画をいただきました。私自身、寺山は大好きですがコアファンではなかったので、月蝕歌劇団のことは恥ずかしながら知らなかったんです。それで「一緒に見に行こう」ということになり。学芸大学駅近くにある千本桜ホールで「田園に死す」を見まして、完全にイチコロでした。水谷監督に「何ですか? この真っ暗で異様な空気、そしてこの超狭い舞台で次々と展開していくゾクゾクワクワクの演出!」と。その後、企画書を大至急まとめまして、ゴリ押しで通しました(笑い)。

     −−制作中、一番に心がけたことは?

     私が最初に月蝕歌劇団を見た時の強烈なインパクトを、いかに43分で視聴者の皆さんに感じ取ってもらえるか、そこに注力しました。2015年現在の文化に「アングラ」も「サブカル」も表層的には存在しません。よかれあしかれメディアが肥大化したことですべてのカルチャーが可視化されてしまったからだと思います。が! 月蝕歌劇団が展開する舞台には、やたら暗くて可愛い女優の顔も何だかよく見えないし、小屋はギュウギュウで汗だくになってしまうけれど、30年も脈々と「スーパーアングラ」なるパワーを表現し続けている“チカラ”があったんです。伝わってほしいなあ……。

     −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

     寺山修司の生誕80年となる今年は、東京国際映画祭での寺山作品の特集上映や音楽祭、そして「書を捨てよ、町へ出よう」や「レミング」の舞台公演など、各メディアがさまざまな形でトリビュートしています。おそれ多くも一介のファンである私が、一連のイベントに番組作りを通して参加できたことが何よりもうれしかったです。私、天井桟敷の初演「毛皮のマリー」が連日、東京・新宿アートシアターを満員にしているときに生まれたので、感無量です。

     −−番組の見どころを教えてください。

     その昔、写真週刊誌「フォーカス」で「おニャン子クラブがアングラになった!」と評された月蝕歌劇団の「病み=闇」。可愛い女優たちが展開する舞台の表裏が見られてしまいます! 日本のエンタメカルチャーの底知れない魅力を堪能していただけるはずです。さらに! 天井桟敷、月蝕歌劇団にゆかりのある高橋ひとみさんのナレーションがすてき過ぎます!!

     −−視聴者へ一言お願いします。

     WOWOWではこの番組に連動した企画として、高橋ひとみさんや増田セバスチャンさん、溝端淳平さん、柄本時生さんに寺山修司作品への思いを語っていただく独自のウェブコンテンツをアップする予定です。こちらもぜひ!

     WOWOW 制作部 チーフプロデューサー 内野敦史

     WOWOWは毎週土曜午後1時に「WOWOWオリジナルドキュメンタリー」枠として、「ノンフィクションW」と「国際共同制作プロジェクト」の2番組を両輪に、国内外のさまざまなテーマを扱ったオリジナルのドキュメンタリー番組を放送している。11月21日に放送される「ノンフィクションW 暗黒のアイドル、寺山修司の彼方へ。 〜『月蝕歌劇団』30年の挑戦〜」のチーフプロデューサーを務めたWOWOWの制作部の内野敦史さんに、番組の魅力を聞いた。

     −−番組の概要と魅力は?

     ノンフィクションW始まって以来の“スーパーアングラ感”満載のストーリーですね。なんといっても、寺山修司のDNAのある種、最も濃い部分を、ギュッと抽出して継承する“地下アイドル風女優集団”=月蝕歌劇団そのもののインパクトが半端ないです。一度見たら忘れられない世界観ですよ、これは。しかもこの劇団、30年も続いているんです。“ウルトラマルチクリエーター”寺山修司のクリエーティビティーを独自の解釈で展開する高取英演出の舞台は圧巻です!

     −−今回のテーマを取り上げたきっかけと理由は?

     WOWOWの連続ドラマW「マークスの山」「レディ・ジョーカー」で知られる水谷俊之監督から企画をいただきました。私自身、寺山は大好きですがコアファンではなかったので、月蝕歌劇団のことは恥ずかしながら知らなかったんです。それで「一緒に見に行こう」ということになり。学芸大学駅近くにある千本桜ホールで「田園に死す」を見まして、完全にイチコロでした。水谷監督に「何ですか? この真っ暗で異様な空気、そしてこの超狭い舞台で次々と展開していくゾクゾクワクワクの演出!」と。その後、企画書を大至急まとめまして、ゴリ押しで通しました(笑い)。

     −−制作中、一番に心がけたことは?

     私が最初に月蝕歌劇団を見た時の強烈なインパクトを、いかに43分で視聴者の皆さんに感じ取ってもらえるか、そこに注力しました。2015年現在の文化に「アングラ」も「サブカル」も表層的には存在しません。よかれあしかれメディアが肥大化したことですべてのカルチャーが可視化されてしまったからだと思います。が! 月蝕歌劇団が展開する舞台には、やたら暗くて可愛い女優の顔も何だかよく見えないし、小屋はギュウギュウで汗だくになってしまうけれど、30年も脈々と「スーパーアングラ」なるパワーを表現し続けている“チカラ”があったんです。伝わってほしいなあ……。

     −−番組を作る上でうれしかったこと、逆に大変だったエピソードは?

     寺山修司の生誕80年となる今年は、東京国際映画祭での寺山作品の特集上映や音楽祭、そして「書を捨てよ、町へ出よう」や「レミング」の舞台公演など、各メディアがさまざまな形でトリビュートしています。おそれ多くも一介のファンである私が、一連のイベントに番組作りを通して参加できたことが何よりもうれしかったです。私、天井桟敷の初演「毛皮のマリー」が連日、東京・新宿アートシアターを満員にしているときに生まれたので、感無量です。

     −−番組の見どころを教えてください。

     その昔、写真週刊誌「フォーカス」で「おニャン子クラブがアングラになった!」と評された月蝕歌劇団の「病み=闇」。可愛い女優たちが展開する舞台の表裏が見られてしまいます! 日本のエンタメカルチャーの底知れない魅力を堪能していただけるはずです。さらに! 天井桟敷、月蝕歌劇団にゆかりのある高橋ひとみさんのナレーションがすてき過ぎます!!

     −−視聴者へ一言お願いします。

     WOWOWではこの番組に連動した企画として、高橋ひとみさんや増田セバスチャンさん、溝端淳平さん、柄本時生さんに寺山修司作品への思いを語っていただく独自のウェブコンテンツをアップいたします。こちらもぜひご覧ください!

     WOWOW 制作部 チーフプロデューサー 内野敦史

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