年俸はブラウン監督の増額要求に応え、球団が出来高を倍増した。現状維持の年俸40万ドルに、3位で1000万円、2位で2000万円、優勝で4000万円の出来高を設定。日本一では6000万円で、再来年の年俸は来季の総年俸をベースとした。
スタッフの編成も急ぐ。阪神入りする岡義朗2軍内野守備走塁コーチの後任のほか、リブジーコーチの残留に向け、近日中に交渉に入る。球団はブラウン監督にコーチ陣とのコミュニケーションを要請し、遅れていた来季のチームづくりを急ぐ方針だ=金額は推定。(木村雅俊)
▽選手やファンに愛着 一問一答
記者会見したブラウン監督の一問一答は次の通り。
―契約保留から代理人交渉、交渉凍結の末の合意に感情的なしこりはありませんか。
交渉では食い違ったり、感情的になるのもつきものだ。気分は良くないかもしれないが、より話をしたことで解決に進んだ。代理人は8日に鈴木球団本部長と話し、使おうと思った。私は頑固だしストレートに言われたら感情的になる。松田オーナーもそんなところがあるし、だから間に入る人がいた方が良いと思った。
―交渉で球団側が態度を硬化した3項目の付帯条件とは。
(要求した11項目のうち)自分が譲れないものはなかった。私には監督として力があると思っているし、自信もある。契約に同意した今はもう(付帯条件について)あれこれ言うつもりはない。金銭的には12球団で一番低い年俸なので、もっともらえるのではという気持ちがあった。
―状況を見守ってきた選手やファンにどう説明しますか。
もし契約がうまくいかなかったら、どう話をしようかと思っていた。一番大切なのは選手やファンで愛着もある。どんな条件でもサインをする気持ちは最初から強くあった。最終的にはチームが勝つことが目的だ。
―26日からのキャンプ合流で、チームづくりをどうしますか。
私には、より上にいくためのプランがあるし、この3年でコーチも選手も頑張って力を付けてきた。今まで以上に頑張ろうと思う。
【写真説明】来季の契約にサインして「ホッとした。今はうれしい」と笑顔を見せるブラウン監督
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