回転道路で渋滞の解消

概要

大井川を挟んで、金谷と島田をつなぐ大井川橋（県道島田金谷線）の東側では、主に島田に向けて橋を渡ったのちに、堤防沿いに右折しようとする車両が原因（右折レーンがない）で大きな渋滞が発生していました。しかし、橋上に右折レーンを設置しようとすると、その改良に多額の費用がかかるため、右折レーンをつくることなく、既存道路をうまく活用することで解決しました。

 

コスト縮減額

• 大井川橋を拡幅し、右折レーンを設置する工事を行った場合の費用：約15億円
• 転回させるための道路の工事：4,600万円（市道のため、工事は島田市が行いました）
• コスト縮減額：15億−0.46億円＝約14.5億円

コスト縮減のポイント

「右折レーンをつくる」という通常の発想にとらわれず、「一旦左折させ、右折方向へ方向転換させる」という新しい発想により、少ない投資で大きな効果を実現できました。
また、県島田土木事務所が測量・設計を、島田市が工事を、警察が規制を実施するなど、それぞれが協力して事業が完成しました。

効果

旧金谷方面から島田へと向かう東進の車による渋滞が解消しています。

渋滞長さ

• 10時〜12時の最大渋滞長さ：供用開始前の1,000mが供用開始後には0mに。
• 15時〜17時の最大渋滞長さ：供用開始前の760mが供用開始後には0mに。

交差点から1km後方の、大井川橋西側の様子
供用開始前		供用開始後

通過時間

• ピーク時（18時〜19時）の通過時間が供用開始前14分58秒→供用開始後7分30秒
• 観測時間（7時〜20時）の平均通過時間が供用開始前5分41秒→供用開始後3分57秒

区間は大井川右岸のヤベ電気付近交差点から大井川左岸の山本ゴム付近の交差点（約1.5km）

調査日：供用開始前 平成18年3月16日（木曜日）、供用開始後 平成18年3月29日（水曜日）