毎日新聞スクープ"核燃サイクル「秘密会議」"について鈴木達治郎氏（原子力委員長代理）と江川紹子氏、斗ヶ沢秀俊氏がツイッター上で質疑応答

橋本麻里 @hashimoto_tokyo

【原発】◆毎日：核燃サイクル原案:秘密会議で評価書き換え　再処理を有利 http://t.co/Zo2w1zz6 「推進側だけを集め『勉強会』と称する秘密会議を開いていたことが分かった」　◆毎日：「秘密会議」まるでムラの寄り合い http://t.co/BtE9EJah　

橋本麻里 @hashimoto_tokyo

（承前）記事中で触れられている、5月8日の「長期的な原子力政策を論議する「新大綱策定会議」の議案が原発再稼働の妨げになるとして隠蔽された問題」を報じた記事は→　http://t.co/ByjMLN2u

橋本麻里 @hashimoto_tokyo

ですよ。RT @gloomynews 毎日新聞、すごいスクープだ。これで近藤駿介原子力委員長は引責辞任必至だろう。これは国会で関係者を召還して証言、議論すべき大問題だ。

神保哲生 @tjimbo

何じゃい、これは。毎日新聞はGJ。 核燃サイクル「秘密会議」：まるでムラの寄り合い http://t.co/ogX5rz5H

神保哲生 @tjimbo

どっちが表でどっちが裏か。That is the question. RT: 何じゃい、これは。毎日新聞はGJ。 核燃サイクル「秘密会議」：まるでムラの寄り合い http://t.co/K3RmvWC2

神保哲生 @tjimbo

表の委員会を大真面目に取材してきた時間を返せ！RT @TOKYO_Shimbot: 社速： 原発推進側有利に表現変更　勉強会後、原子力委: http://t.co/PePnbsfj #Bot

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

本日の毎日新聞朝刊のスクープ。核燃サイクル原案:秘密会議で評価書き換え　再処理を有利http://t.co/zle7iTbX　以下に記事のポイントをツイートします。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

使用済み核燃料の再処理政策を論議してきた原子力委・小委員会の報告案を作成するため４月２４日に経済産業省・資源エネルギー庁、電気事業者ら推進側だけを集めた「勉強会」が開かれ、結論部分に当たる「総合評価」が再処理推進に有利になるように書き換えられ、小委員会に提出された。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

使用済み核燃料の処理方法には、「全量再処理」、「全量直接処分」、「再処理・直接処分併存（併用）」がある。原案では「（直接処分が再処理や併存より）総費用において優位」と言い切っていた。しかし、「勉強会」による変更後は（続く）

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

「ウラン価格が現状のままなら」などと条件付きで「優位になる可能性が高い」と後退する一方、併存について「全量再処理より経済的に多少有利」などと利点を強調する記述が増えていた。以上が概要です。毎日新聞の取材班の見事なスクープです。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

以下に私のコメントを。再処理推進側の狙いは、直接処分が採用されて再処理をやめることにならないよう、直接処分と再処理の併存にすることです。 直接処分のコストが最も安いということが明記された報告書が出るとまずいということで、推進側だけの秘密会合を開いて、対策を検討したという話です。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

これまでに国家政策として進められてきた核燃料サイクル路線はすでに明確に破綻しています。再処理により生じたウラン、プルトニウムを燃料とする高速増殖炉は昔、「使った燃料以上の新たな燃料ができる夢の原子炉」（ウラン２３８がプルトニウム２３９になる）と言われましたが（続く）

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

高速増殖炉原型炉「もんじゅ」のナトリウム漏出・火災事故により、冷却材に爆発しやすい金属ナトリウムを使うことの技術的困難さが明白になりました。それから15年たっても、まともに動かせない状況です。原型炉の後には規模の大きい実証炉を経てようやく実用炉になります。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

原型炉でこんなていたらくでは、実用化など展望できません。高速増殖炉がだめになり、プルトニウムを余らせておくのはまずいということで登場したのが「プルサーマル」。既存の軽水炉でウラン・プルトニウム混合燃料（ＭＯＸ）を使う方式です。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

わざわざ再処理して、ＭＯＸを使うメリットは何もありません。さて、その再処理ですが、青森県六ヶ所村の再処理工場は1993年に着工しました。当時は7000億円の事業費で、2000年ごろの完成を見込んでいました。ところが、トラブル続きで、いまだに完成していません。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

総工費はすでに約２兆2000億円で、当初見積もりの３倍以上です。再処理工場は巨大な化学工場で、使用済み核燃料を硝酸で溶かした後、燃え残りのウラン２３５と、ウラン２３８からできたプルトニウムを抽出するのですが、複雑な工程になります。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

再処理工場では極めて高い放射線量の放射性物質を扱うという難しさもあります。技術的な難しさに加え、日常的に放射性物質を放出するという問題もあります。放出量は本来、かなり抑えることが可能ですが、経済的な理由からそれをせず、放射性物質の希ガスなどを相当量出します。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

これまでツイートしてきたように、再処理も高速増殖炉もめどが立っていないやっかいものになっているのです。こんなものに、これ以上、税金や電気料金からのお金が湯水のように使われるのを、認めるわけにはいきません。核燃料サイクル中止は緊急の課題です。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

原発を当面容認するかどうかについては、意見が分かれるでしょうが、核燃料サイクルについては、コアな推進派以外の大多数の人が賛成するはずです。原子力委員会は核燃料サイクル中止を報告書に明記すべきですし、原子力委員会の結論を待たずとも、政府はすぐにやめるべきだと考えます。

斗ヶ沢秀俊（4月からの職を探しています） @hidetoga

先ほどのツイートで、とんでもない書き間違え。核燃料サイクル中止には賛成するはずですと書いたつもりが、核燃料サイクルに賛成するはずですと書いていた。正しくは、「核燃料サイクル中止については、コアな推進派以外の大多数の人が賛成するはずです」