北朝鮮軍次帥に黄炳瑞氏 労働党第1副部長、新たな実力者か
【ソウル=小倉健太郎】北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、朝鮮労働党の黄炳瑞(ファン・ビョンソ)組織指導部第1副部長に、朝鮮人民軍次帥の称号が授与されたと報じた。次帥は金正恩(キム・ジョンウン)氏の元帥に次ぐ階級で、事実上のナンバー2とみられる崔竜海(チェ・リョンヘ)軍総政治局長らと同じだ。
昇格は26日付で朝鮮労働党中央軍事委員会と国防委員会が決めた。ラヂオプレスによると黄氏は2005年9月、党副部長の肩書で北朝鮮の公式報道に登場した。軍での肩書は20日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞の写真で上将から大将への昇格が確認されたばかり。急速に影響力が増している可能性がある。
黄氏が所属する組織指導部は党で人事を担当する部署だが、金第1書記による砲撃訓練の視察に黄氏らが同行したことを報じた27日の朝鮮中央通信の呼称により、中央軍事委員会委員にもなっていることが判明した。