岡山県高梁市にある「日新高校」が「方谷(ほうこく)學舎高校」に名前を変え、きょう(6月1日)開校式が行われました。少子化による生徒の減少で学校の運営が厳しくなる中、「道徳教育を強化する」などの独自性を打ち出して生き残りをめざします。

きょう(1日)開校式が行われた「方谷學舎高校」は、「高梁日新高校」から名前を変え、新たなスタートを切りました。

少子化の影響で志願者が激減し、現在の生徒数は109人と全校240人の定員に対し半分以下となり、存続が危ぶまれていました。

新しい学校名は、備中松山藩の財政を立て直した山田方谷にちなんだものです。学校の新たなスタートに、今年入学した生徒は。

(1年生の生徒)「うれしいということよりも、びっくりっていうのがあるんですけど、変わったからにはもっと学校を変えていきたい」

(1年生の生徒)「地域全体からこの高校の印象が変わるように努めていけたらなと思う」

「方谷學舎高校」では「方谷學」の科目を設け、山田方谷にちなんだ道徳教育に力を入れます。本当の知識は実践を伴わなければならないという「知行合一(ちこうごういつ)」という言葉を学校理念に掲げる新たな校風で生徒の増加をめざします。

(方谷學舎高校 小谷彰吾理事長)「全国から新しい教育を求めてやって来るような、道徳を中心とした、ある意味で珍しい新しい形の教育を提案していきたい」