日本ファクトチェックセンター(JFC)でネット上の誤情報・偽情報の検証をしていると「そんな陰謀論を信じる人はいない・少ない」と批判されることがあります。しかし、実態は違います。人は陰謀論を信じてしまう。 Innovation Nipponの研究では政治関連の偽・誤情報を見て正しいと思った人41.1%、真偽の区別がつかなかった人38.7%で見極められた人は20.3%。秦正樹氏「陰謀論」によると闇の政府的なあからさまな陰謀論でも日本人の20~40%が「正しい」「やや正しい」と考えてしまうといいます。 Janonが日本でも活動していたように、ドイツの事例は他人事ではないし、だからこそ、地道なファクトチェックやメディア・リテラシーの普及など多角的な対策が必要です。
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コメンテータープロフィール
早稲田大政経学部卒。朝日新聞社会部、アジア総局、シンガポール支局長などを経て、デジタル版担当。2015年に退社し、BuzzFeed Japan創刊編集長に就任。2019年に独立し、株式会社メディアコラボを設立。2020年-2022年にGoogle News Labティーチングフェロー。同年9月に日本ファクトチェックセンター(JFC)発足とともに編集長に。その他、デジタル・ジャーナリスト育成機構事務局長、ファクトチェック・イニシアティブ理事など。USJLP2021-2022、ニューヨーク市立大ジャーナリズムスクール News Innovation and Leadership2021修了
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