ビックモーターと損保ジャパンへ立ち入り検査始まる…金融庁「異例の公表」数カ月かけ[2023/09/20 10:24]
19日朝から始まった、ビッグモーターと損保ジャパンへの立ち入り検査。通常は契約者への影響を考慮し、検査していること自体、公にすることはありません。
しかし今回は社会的関心の大きさから、大臣が日程まで公表する異例の事態となりました。
金融庁関係者によりますと、検査官は数カ月常駐する見通しで、会議室を借りて、書類やデータの解析、幹部や現場従業員らへのヒアリングを行うということです。
ビッグモーターに43人の出向者を送り込むなど、親密な関係にあった損保ジャパン。検査の焦点は、大きく2つに分かれます。
一つは去年、大手3社が不正請求の内部告発を受けて取引を停止するなか、損保ジャパンだけが再開した経緯についてです。
損保ジャパン 白川儀一社長(8日):「我々の取引が大きく減る可能性があるという危惧を、私のなかでしていた」
もう1つは、企業統治、ガバナンスが機能していたかどうかです。
鈴木俊一金融担当大臣:「最終的に、こういう事態が二度と起こらないようにしっかりやっていく。そのためには、実態を明らかにするということが一番大切だと」
今回の立ち入り検査について、ビッグモーターは「全面的に協力して参ります」、損保ジャパンは「検査に真摯に対応する」とコメントしています。
(「グッド!モーニング」2023年9月20日放送分より)