「週刊少年マガジン」(講談社刊)で連載中の人気コミック『だぶるじぇい』(原作 / 野中英次、漫画 / 亜桜まる)がTVアニメ化! 現在、毎週火曜日の25時29分より日本テレビ系で放送中の『ユルアニ?』内にて、6月28日より放送開始となる。

『だぶるじぇい』がTVアニメとなって『ユルアニ?』内にて放送

主人公である宇佐美はじめが入部した謎だらけの部活「伝統芸継承部」を舞台に繰り広げられていく、可愛い女子高生たちのまったりライフを描く『だぶるじぇい』。『魁!! クロマティ学園』でおなじみ野中英次氏原作によるシュールなギャグと、亜桜まる氏の可愛い絵柄のコラボによって生まれる新感覚コメディが、『秘密結社 鷹の爪』などでおなじみのDLEがどのようにアニメとして描き出すのか? なお、本作のエンディングテーマは、「ももいろクローバーZ」が歌う「ワニとシャンプー」に決定。この「ワニとシャンプー」は、7月27日に発売されるももいろクローバーZの1stアルバム「バトル アンド ロマンス」に収録される。

ももいろクローバーZが『だぶるじぇい』のEDテーマを担当

メインキャスト陣が語るTVアニメ『だぶるじぇい』

新感覚アニメバラエティ『ユルアニ?』内で放送開始となるTVアニメ『だぶるじぇい』。その放送開始を前に、第4話までの収録を終えたキャスト陣から、宇佐美はじめ役の大橋歩夕、有馬小夜役の加藤英美里、佐々マリア役の小見川千明、鳥羽一郎役の檜山修之、北条絵馬役の竹達彩奈の5人と、谷東監督が語ったメッセージを紹介しよう。

──まず最初に、演じられたキャラクターについてご紹介ください

大橋歩夕「はじめちゃんは、友だちの小夜ちゃんと帰宅部を探しているうちになんだかんだあって『伝統芸継承部』に入部することになってしまう高校1年生の女の子です。すごく素直だったりいろんなことに興味があったりする性格で、見た目もそうなんですけど、飼い主の人をキャンキャンと追いかけているようなワンちゃんっぽいイメージがあるなって思っています」

加藤英美里「小夜ははじめちゃんのお友だちなんですが、今のところ登場している人たち中では唯一といえる常識人かなって思っています。普通なら目立たないキャラだったりするんですが、とても濃い方たちばかりばかりが周りにいるので(笑)、その中で普通の女の子である小夜は、逆に際立って見えるかもなんて思っています」

小見川千明「私の演じている佐々マリアは『伝統芸継承部』の部員なんですが、つまようじの溝掘り職人ということで『つまようじさん』と呼ばれています。実はオーディションで唯一受けなかったキャラだったこともあって、この役に決まったと聞いたときには『どうして?』って思ったりもしました(笑)。いろいろと自分でもまだつかみ切れていないところがあったりする女の子なので、収録は大変だったりしています」

檜山修之「『伝統芸継承部』の部長です。一番最初に役名を聞いたときの率直な感想としては『演歌歌手?』でした。いいのかこの名前みたいな(笑)。絵柄も部長だけ完全に浮いちゃっていて、その浮いてる雰囲気だけで僕が起用されたのかなとも思わんでもないんですが(笑)、それが上手い具合に作品の味付けになればいいなと思っています」

竹達彩奈「現在、模索中です。第一印象は"しっかりした子"。部長や副部長よりもしっかりしていると思います。自分自身ははじめちゃんに近いと思います。まじめにやってるけど斜めを見ているようなこともあるので」

──監督としては原作の面白さを、どのようにアニメにも反映させていきたいと考えていますか?

谷東監督「『週刊少年マガジン』の編集さんには、『この素材を使って、とにかくやっちゃって下さいっ!』っていうことを言われているので、それならば……という感じでやっちゃっていこうと考えています。もちろん作品の面白さは追求していきますが、僕としてはどこまで見ている人の予想を外していけるかということを目標にやっていこうと思っています」

──実際に収録してみての感想をお聞かせください

大橋「はじめちゃんは、周りを巻き込んでいるのか巻き込まれているのか分からないようなキャラクターで、すごく演じていて面白いなと思いました。独特な雰囲気の作品だったりするんですが、ボケるところはたっぷりとボケさせてもらったりしてまして、収録はすごく楽しかったです」

加藤「小夜は普通の女の子ということもあって、ちょっと変わっている周りの人たちに唯一ツッコミを入れられるキャラだと思っています。なので、これからもバンバン気合いを入れて、いろんなツッコミをしていけたらいいなって思っています」

小見川「感情があるけどそれを表に出さないところがあるキャラだったりするので、そのさじ加減がとても難しかったりしました。でも、これから演じていくうちに、彼女をへの理解をどんどんと深めていけたらなって考えています」

檜山「部長は絵が直立不動系なので(笑)、最初はあまり動きがない方が良いのかなとか考えたりと探りながら演じていました。でも、監督から『自由にやってかまいませんよ』と言ってもらいましたので、それからはホントに楽しく演じさせてもらっています」

竹達「シュールな面白さがあります。絵がない分自由な表現でのびのび演じられました。今回私は駆け付けで皆さんとは別収録でしたので、間とか、タイミングを自分で考える必要があって難しかったです」

──キャラクターのどういった部分をしっかりと演じていこうと考えているかお聞かせください

大橋「はじめちゃんは天然さんっぽく見えたりもするんですが、意外といろんな場面で私自身も『そうだよね』って思えるセリフを言ったりするんですよ。そのたびに、外から見ただけじゃ分からないかも知れないけど、彼女の心の中ではちゃんと納得してるんだろうなっていうのがあったりしましたので、そういう内面的な部分まで含めてはじめちゃんを演じていけたらと思っています」

加藤「小夜ならではのしっかりした部分をちゃんと出していけたらと考えています。そんな中でもちゃんと周りのノリには乗っかっていきつつ、最後にはツッコんだりというように、メリハリをつけていけたらと思います」

小見川「とてもローテンションな女の子なんですけど、周りにこんなにも個性的な人たちがいるのに、このテンションを変わらずに保っていられるのは逆にすごいなって思っていたりします。なので、彼女のそういう凛としたところをしっかりと出してけたらと思います」

檜山「作品の中で良い感じに浮いていきたいですね(笑)。それと、この作品はプレスコということで絵より先に声の芝居を収録しているんですが、それを逆手にとりまして、映像を作ってくれるスタッフのみなさんが『檜山こんなことやりやがってふざけるな!』と思わず口にしてしまうような、そんな演技を毎回やっていけたらと思っています」
谷監督「それについてはウェルカムという感じですよ、檜山さん(笑)」

竹達「自分は子供っぽい喋り方だと言われることがあるので、そうならないように気をつけました。こんなしっかり者になりたいな、という希望もあります。だいたい小夜ちゃんの役割ですが、ツッコミ担当をしたいです」

──もしみなさんが『伝統芸継承部』に入部するとしたら、どんな伝統芸を継承したいと考えていますか?

大橋「実は私、着物を染める伝統芸にすごく憧れているんですよ。布の染め残したい部分を糸でくくったりする『絞り』とかもやってみたいなんて思っていまして。和のものがすごく好きなので、そういう伝統芸にはすっごく憧れますね」

加藤「わりと地味な作業が好きだったりするので、ホントにはじめちゃんのお母さんがやってるような作業にはすごく興味があったりするんですけど……そうですね、風車を作る的なのは面白いかも。風車の羽根のところをねじる作業とかを、ちょっとやってみたいなって思っています(笑)」

小見川「私はダンスをやっていたので、能とか狂言とかそういう伝統舞踊みたいなものをやってみたいです。それとか『プワーッ』て吹いたりする笙でしたっけ? そういう和風な楽器を演奏する雅楽にも興味があります」

檜山「僕は日本史が大好きで、戦国時代とかの城とか甲冑とか興味があったりするんですね。なので、甲冑や具足なんかを製作するような職人芸を継承したいと思います」

谷監督「そうですね。たまに一人になりたいなと思ったりすることがあるので、木を黙々と一日中畳の上で削るだけというような仕事をしてみたいです」
小見川「仏様とか作ってみたらどうですか? 一刀彫なんかいいと思うんですが」
谷監督「そういうのに憧れます。仕事を忘れて半年ぐらい削らせてくれたら嬉しいかも(笑)」

竹達「小学校の時にやったことがありますが、紙漉き。楽しかったのでまたやりたいです。他に布を染めたり、ガラス工芸など、一通り"伝統芸能"に挑戦してみたいです。仲の良い友達が入部するといったら入っちゃうかも」

──最後に放送開始を楽しみにしているファンの皆さんに、メッセージをお願いします

大橋「『だぶるじぇい』はシュール感がたまらない作品ということで、スタッフやキャストのみなさんで力を合わせて、この作品ならではの空気感や雰囲気を作りあげていこうと頑張っています。私もはじめちゃんと一緒にその一員としてファンのみなさんにお話しをお届けできたらと思っていますので、ぜひとも応援よろしくお願いします」

加藤「個人的に女の子はすごい可愛らしいんですけど、部長の絵のタッチが一人違うのがすごく面白かったりと、すごく不思議な雰囲気の作品になっています。シュールだけど、なんだかクスッとしちゃうような作品になっていますので、放送が始まるのを楽しみにしていただけたら嬉しいです」

小見川「原作コミックは何回も読んでいるうちにジワジワと味が出てくる感じのスルメみたいな作品だったりしたのですが、アニメの『だぶるじぇい』はそんな原作の良さをそのままに、さらにパワーアップしたものになっています。『ユルアニ?』でやっているほか作品に負けないように、私も一生懸命に演じていきたいと思っていますので、ご期待ください」

檜山「以前にゲストとして『魁!! クロマティ高校』のアニメに参加させてもらったことがあって、原作者である野中さんが作り出す『よう分からん世界だけど面白い』という野中ワールドを堪能させてもらいました。この『だぶるじぇい』では、そんなシュールさに可愛い絵柄がプラスされ、いい意味でのミスマッチ感が醸し出された面白い作品になっています。『伝統芸継承部』というのにかけるならば、僕も声優業というものを伝統芸能の域まで高められるように精進していきたいと思っていますので、みなさんよろしくお願いします」

竹達「不思議でシュールな世界観。その中で、シッカリ者の絵馬ちゃんがはじめちゃんを中心にアニメならではのテンポ感や演技で作品の魅力をアップしていきたいと思います。いっぱい観てください!」

谷監督「台本が届いたときに役者の皆さんが唖然とするような、そして観てくれている視聴者の皆さんがビックリするような、そんな予定調和的なところから外れた作品にしていきたいと思っています。あと、個人的に可愛い女の子がたくさん登場する中で、男は部長一人みたいな感じになっていますが、そんな部長を僕はすごく可愛いと思っていまして……」
大橋「そうなんですよ。ちょっと自信がないとこなんかすごい萌えるんですけど(笑)」
小見川「そうそう。部長はずるいですよね。なんかアイドルって感じですし」
檜山「そうか。じゃあこれからは可愛く声を出して行かなきゃいかんかな?(笑)」
谷監督「なので、可愛い女の子たちに負けないように、部長も可愛く描いていけたらいいなと思っています」

『だぶるじぇい』のキャスト陣&谷監督(左)と北条絵馬役の竹達彩奈(右)

■TVアニメ『だぶるじぇい』おもなキャスト
宇佐美はじめ / 大橋歩夕◆有馬小夜 / 加藤英美里◆長宗我部彩 (副部長) / 佐藤奏美◆佐々マリア / 小見川千明◆北条絵馬 / 竹達彩奈◆鳥羽一郎 (部長) / 檜山修之◆はじめの母 / 松来未祐 ほか
(C)H・T・M・H・K/K・「ユルアニ?」製作委員会