主人公は“缶詰”しか食べられない少年・モモ太郎、犬と串「Peach」

犬と串「Peach」が2017年2月22日から27日まで東京・シアター風姿花伝にて上演される。

本作は、荒廃が進む世界を舞台に、宇宙移住を目的として開発された、“缶詰”しか食べられない少年・モモ太郎を描くナンセンスコメディ。作・演出は主宰のモラルが手がけ、ゲストに安達雅哉、綾乃彩、★☆北区AKT STAGEの伊澤玲、神戸アキコ、土佐まりなを迎える。

今年2016年上演のモト冬樹主演「昆虫戦士コンチュウジャー」を経た、犬と串の新作公演に期待しよう。チケットは2017年1月15日0:00に発売される。

モラル コメント

創作を続ける中でずっと、「本物の作品」とは何か、ということについて考えてきました。テーマのようなものがあれば「本物」なのか、それがなければ「偽物」なのか。あるいは、斬新な手法に挑戦していれば「本物」なのか、それがなければ「偽物」なのか。
悩んで悩んで悩み尽して、ようやく、「そんなことはどうでもいいんだ」と思えるようになりました。そしてそれは一歩進んで、「本物かどうか」という価値観が一番大事な「面白さ」という価値観を曇らせているのであれば、自分達は積極的に「面白い偽物」になってやろうじゃないか、という決意になり、そこから今回の「Peach」という作品の構想が生まれました。
生の桃より缶詰の桃の方が甘いなら、缶詰の方にこそ真実はある―そんな考え方に、昔話の「桃太郎」を掛け合わせた、ウルトラナンセンスコメディです。桃から生まれた桃太郎は鬼退治をしましたが、シロップに漬けられた桃太郎は、一体なにをしでかすのか？
ルールなし、ポリシーなし、モラルなし。「一番面白いやつが偉いんだ」という、原始的な本能で戦っていきたいと思っています。偽物が本物を超える瞬間を、どうぞ目撃しにいらしてください。