老いや看取り、終活…ビッグコミックよりシニア向け新レーベルが誕生

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小学館の青年向け単行本・ビッグコミックスに新たなレーベルが誕生。「ビッグコミックス フロントライン」と題し、本日10月28日には第1弾作品として、山本おさむ「父を焼く」が刊行された。原作は宮部喜光が手がけている。

「父を焼く」

「父を焼く」

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「父を焼く」より。

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「父を焼く」では郷里で1人暮らしをしている親の孤独死という、今や社会問題にもなっている題材を扱っている。

「父を焼く」では郷里で1人暮らしをしている親の孤独死という、今や社会問題にもなっている題材を扱っている。[拡大]

「ビッグコミックス フロントライン」では、ビッグコミックやビッグコミックオリジナル作品(ともに小学館)を中心に、老いや介護、看取り、終活、終の棲家など、シニア世代向けの題材を扱ったタイトルの単行本化を行っていく。小学館は「現在、読者のニーズは多様化しているにもかかわらず、『青年誌』『青年コミックス』という大きな呼称ではシニア読者に届けきらない時代になってきました。そのため、人生のフロントライン(最前線)に立つ70代以上の読者に向けたレーベルとして、新たな売場を創設していく必要性を感じ、今回『ビッグコミックス フロントライン』レーベルを誕生させました」と説明。ビッグコミックオリジナルで連載を終えた「父を焼く」の単行本化を皮切りに、今後は齋藤なずな「ぼっち死の館」、山本おさむ「もものこと シリーズ『父を焼く』」など、シニア読者に向けた題材の作品を順次刊行していく。

紀伊國屋書店新宿本店・森氏コメント

以前は、シニア世代が主人公であることへの「目新しさ」で注目されていましたが、 今やより多くの主人公、それぞれの人生を読みたいという「求められる」ジャンルに変わり始めていると感じています。今回新しく誕生する「ビッグコミックス フロントライン」は、酸いも甘いも噛み分けた作家たちから発信される大人のためのレーベルとして期待が膨らむと同時に、やがて大人になる若者への指標ともなる作品の詰まった「色々濃い」レーベルとなることを期待しています。

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読者の反応

田亀源五郎 Gengoroh Tagame @tagagen

老いや看取り、終活…ビッグコミックよりシニア向け新レーベルが誕生
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去年の10月末のニュースだけど見逃していた。成る程、必然かも。近年海外でゲイの高齢者イシューを描いた映画が、続けて話題になったのとも、状況的にシンクロする感。

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