スター☆トゥインクルプリキュア:これまでとは違う! 話題の劇場版ビジュアルの狙い

「映画スター☆トゥインクルプリキュア(仮)」のイメージビジュアル(C)2019 映画スター☆トゥインクルプリキュア製作委員会
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「映画スター☆トゥインクルプリキュア(仮)」のイメージビジュアル(C)2019 映画スター☆トゥインクルプリキュア製作委員会

 人気アニメ「プリキュア」(ABCテレビ・テレビ朝日系)シリーズの第16弾「スター☆トゥインクルプリキュア」の劇場版アニメ「映画スター☆トゥインクルプリキュア(仮)」(田中裕太監督、10月19日公開)のイメージビジュアルが話題になっている。「プリキュア」シリーズのビジュアルといえば、ピンクや黄色などの派手な色遣いのビジュアルがおなじみだが、水彩画で温かいタッチで描かれた絵本風のビジュアルで、SNSでは「何か切なくなる」「これまでとは違う!」「予想外」などという声もある。劇場版を手がける東映アニメーションの村瀬亜季プロデューサーにイメージビジュアルの狙いを聞いた。

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 ◇親子で一緒に絵本を楽しむように

 「スター☆トゥインクルプリキュア」は、宇宙と星座が大好きな星奈ひかる(キュアスター)たちが、宇宙の支配をもくろむノットレイダーと戦う姿を描いている。劇場版は、テレビアニメ「Go!プリンセスプリキュア」や劇場版アニメ「映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!」などの田中裕太さんが監督を務める。

 劇場版のイメージビジュアルは「地球 ver.」「宇宙 ver.」の2種類。「地球 ver.」はひかると羽衣ララ(キュアミルキー)が見上げる星空(宇宙)に一つの星が輝き、「宇宙ver.」は流星群からはぐれ、地球に向かってこぼれ落ちる星が描かれ、「うたを歌おう。道しるべとなるように。」「わたしたちはみんな、旅のとちゅう。」というコピーが添えられている。児童書の挿し絵などを手がけるイラストレーターのいなとめまきこさんが、水彩画で温かいタッチで描いた。

 村瀬プロデューサーはビジュアルの狙いを「親子で一緒に絵本を楽しむように、映画の世界を楽しんでもらいたいと思ったからです」と説明する。

 「夜空をかける流れ星のように切なくも温かいという作品のイメージを、いなとめさんの優しいタッチでほっこりと描いていただきました。このビジュアルには『スター☆トゥインクルプリキュア』の映画ならではの魅力としてお伝えしたいイメージを詰め込んでいます。そこに何か新しいものを感じ、興味を持っていただけたのであれば、光栄です」

 ◇未知との遭遇が魅力に

 ビジュアルがこれまでと違うなら、きっと内容も……と期待するファンも多いだろう。ストーリーなどの詳細は発表されていないが、村瀬プロデューサーによると「未知との遭遇」が魅力になっているという。

 「二つの視点から描いたひかるとララの2人の姿から、地球と宇宙とのつながりを感じていただけたでしょうか。イラストや隣につづられたコピーには、物語の鍵がちりばめられているんです。不思議がいっぱいな『未知との遭遇』みたいで、なんだかワクワクしませんか? 今作は、『スタプリ』の魅力の一つである『未知との遭遇』を、映画スケールでワクワクドキドキしていただける物語になっていると思います。そして、映画を見た後に星や宇宙をほんのちょっとでも身近に感じていただけたら、と。お子様にとって特別なイベントになるくらい楽しんでもらえる映画、そしてお父様、お母様、大人の方にも一緒にご覧いただきたい映画になっていますので、大好きな人と一緒に映画館へ足を運んでいただけたらうれしいです」

 そもそも「プリキュア」シリーズの劇場版でポスタービジュアルの前にイメージビジュアルを公開すること自体が異例だったといい、村瀬プロデューサーは「どんな反応をいただけるのか内心ドキドキしておりました。その半面、映画スタッフで作り上げる映画のイメージを新しい形で表現し、お届けできることにワクワクもしておりました」とも話す。

 劇場版の新たな情報は今後、順次発表されるという。きっと子供も大人もワクワクドキドキするような物語に期待したい。

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