17日発表されたオリコン週間本ランキング(21日付)によると、今年の本屋大賞を受賞した東川篤哉さんの人気ミステリー小説の続編「謎解きはディナーのあとで2」(10日発売、小学館)が、発売初週で20万8000部を売り上げ、初登場で「BOOK(総合)部門」の1位を獲得した。先週、先々週と首位だった伝記「スティーブ・ジョブズ」(講談社)の1、2巻を抑え、前作に引き続きシリーズ2作連続での首位獲得で、週間売り上げが20万部を突破するのは、今年発売の文芸・小説では初となる。
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また昨年9月に発売された前作は、人気グループ「嵐」の桜井翔さん、女優の北川景子さんらが出演してテレビドラマ化され、先月18日の放送開始から売り上げを伸ばして、今週(21日付)のランキングでは週間2万6000部を売り上げ6位に入るなど、10月24日付から5週連続でトップ10入りを果たしている。
「謎解きはディナーのあとで」は、有能で“毒舌”の執事・影山と、大富豪の令嬢ながらいつも影山から暴言を浴びる新米刑事の麗子が難事件を解決していくミステリー。謎が解明できない麗子に、影山がさらっと暴言を浴びせるコミカルなやり取りと、本格的な謎解きで人気を集め、約160万部を発行するベストセラーになった。続編の「2」は、小学館の雑誌「きらら」に連載された5編と書き下ろしの1編を加えたもので、「書き下ろしの最後は、とんでもない展開が用意されている」(同社編集部)といい、前作でもイラストを担当して人気を博した中村佑介さんが、カバーだけでなく口絵も担当している。現在、テレビドラマも高視聴率を続けており、今後のセールスにも期待がかかる。(毎日新聞デジタル)
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