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第94回センバツ高校野球

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21世紀枠選考 ハンディとの向き合い方重視 第92回選抜高校野球

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第92回選抜高校野球選考委員会総会を拍手で承認する関係者たち=大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで2020年1月24日午後3時48分、木葉健二撮影 拡大
第92回選抜高校野球選考委員会総会を拍手で承認する関係者たち=大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールで2020年1月24日午後3時48分、木葉健二撮影

 第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が24日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社オーバルホールであり、出場32校が決まった。21世紀枠では、特別選考委員による順位付けの評価表などを参考に西日本(近畿、中国、四国、九州)から選考を行い、平田を選んだ。東日本(北海道、東北、関東・東京、東海、北信越)からは帯広農を選出。地区を問わない残り1校は、それまでの選考で評価の高かった磐城、伊香、近大高専を比較検討し、磐城に決まった。

 帯広農は農業実習などで全員が練習にそろう日が限られ、磐城は昨年の台風19号による浸水被害を受け、平田は地域の少子化に直面する。3校ともそれらの困難を克服するだけでなく、それを特色につなげている。同委員のあさのあつこさんは「(困難と)独特の関わり方をしている」と評し、ハンディとの向き合い方も重要視された選考となった。

21世紀枠でセンバツ出場を決め、甲子園での健闘を誓う平田の選手たち=島根県出雲市で2020年1月24日午後3時45分、小出洋平撮影 拡大
21世紀枠でセンバツ出場を決め、甲子園での健闘を誓う平田の選手たち=島根県出雲市で2020年1月24日午後3時45分、小出洋平撮影

 平田は野球普及活動に取り組む「普及班」を作り、保育園での野球体験会などを実施してきた。選手たちの活動は島根県の活動モデルとなっている。

21世紀枠での出場が決まり、跳び上がって喜ぶ帯広農の選手たち=北海道帯広市で2020年1月24日、貝塚太一撮影 拡大
21世紀枠での出場が決まり、跳び上がって喜ぶ帯広農の選手たち=北海道帯広市で2020年1月24日、貝塚太一撮影

 帯広農は全体練習の少なさを自主練習など創意工夫で対応。農業校の特性を生かして自ら育てた農作物で栄養を摂取するなどして体作りにつなげ、打撃力を向上させた。

センバツ出場が決まり、円陣を組んで喜ぶ磐城の選手たち=福島県いわき市で2020年1月24日、宮武祐希撮影 拡大
センバツ出場が決まり、円陣を組んで喜ぶ磐城の選手たち=福島県いわき市で2020年1月24日、宮武祐希撮影

 磐城は昨秋の台風19号で学校周辺が浸水。選手たちは野球をしてもいいのかと悩みながら、地域への思いを力に変えて東北大会で8強に入った。

 21世紀枠導入から20年。選手たちの姿勢がより問われるようになり、選考の深みは増した。【丹下友紀子】

全31試合を動画中継

 公式サイト「センバツLIVE!」では、全31試合をライブ中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。デジタル紙面では出場決定号外も無料で配信します。

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