2023年の大麻の検挙者、覚醒剤を初めて上回る 4人に3人は10~20代

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
大麻と覚醒剤を巡る検挙者数の推移
大麻と覚醒剤を巡る検挙者数の推移

 警察庁は21日、2023年に全国の警察が摘発した薬物事件の検挙者数について、大麻が統計のある1958年以降で最多の6482人(前年比21・3%増)に上り、初めて覚醒剤(5914人、前年比3・4%減)を上回ったと発表した。大麻の検挙者数は14年(1761人)の約3・7倍で、4人に3人が10代か20代だった。資金源として覚醒剤を扱うことが多い暴力団の勢力が減少する一方、ネット交流サービス(SNS)などを通じて若年層が大麻を安易に入手しているとみられる。

 警察庁によると、大麻は使用すると、幻覚を見たり記憶力が低下したりし、うつ病を発症しやすくなるなどとされる。1グラム当たりの末端価格は覚醒剤の6万6000円に対し、大麻は5000円。24年中には改正大麻取締法が施行されて使用罪が創設される予定で、警察庁は「24年は更に大麻の検挙者が増えるのではないか」とみている。

この記事は有料記事です。

残り319文字(全文703文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月