ペットオークションで出生日偽装が常態化 ブリーダー行政指導も

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オークションで取引される子犬は小さければ小さいほど高値で取引されるという=関係者提供
オークションで取引される子犬は小さければ小さいほど高値で取引されるという=関係者提供

 ペットオークションが開催される9道府県の全ての会場で、幼すぎる子犬・子猫の売買が常態化していたことが環境省への取材で判明した。動物愛護管理法は生後56日(8週齢)以下の子犬・子猫の販売を禁じている。この規制を逃れるため、子犬・子猫の出生日を偽装していたとみられ、複数の自治体がブリーダー(繁殖業者)を行政指導した。環境省は偽装を防ぐ手立てを検討している。

 ブリーダーが持ち寄った子犬・子猫は、オークション会場でペット販売業者によって競り落とされる。環境省の要請で、2023年11月、9道府県(北海道、宮城、埼玉、神奈川、栃木、静岡、愛知、大阪、福岡)の全19会場に自治体の職員が立ち入り検査を実施した。過去10年間に出品された子犬・子猫の出生日や体重などを記載した資料を入手。全国1000以上のブリーダーに対しても出生日や飼育状況を記録した台帳の提供を求…

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