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東日本大震災

2011年3月11日に発生した東日本大震災。復興の様子や課題、人々の移ろいを取り上げます。

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福島第1原発の処理水、海洋放出を開始 東京電力

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処理水の放出が始まった東京電力福島第1原発=2023年8月24日午後1時7分、幾島健太郎撮影
処理水の放出が始まった東京電力福島第1原発=2023年8月24日午後1時7分、幾島健太郎撮影

 東京電力は24日、福島第1原発の処理水の海洋放出を始めた。放出完了まで30~40年かかる見通しだ。タンクにたまり続ける処理水は廃炉作業の足かせになっており、処分が始まったことで、原発事故から12年以上続く廃炉作業は転換点を迎えた。

 東電はこの日までに処理水1トンを1200トンの海水で薄めて分析し、トリチウム濃度が、福島第1原発の放出基準である国の基準値の40分の1を、大幅に下回っていることを確認した。天候や海の状態にも問題はなく、運転員が海水ポンプを起動し、処理水の放出設備を稼働させた。薄めた処理水は、海底トンネルを通って沖合1キロに放出される。

 東電によると、2023年度は4回に分けて約3万1200トンの処理水を放出する。「まず少量を慎重に放出する」として、トリチウムの量は福島第1原発の年間放出量(22兆ベクレル)の4分の1以下の計5兆ベクレルにとどめた。1回目は17日間かけて7800トンを放出する。

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