残業216時間、自衛隊の違反認定 隊員自殺で地裁、パワハラは認めず

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判決内容を確認する自殺した元陸自隊員男性の両親。母親(左)は男性の遺品である腕時計を左手につけて記者会見に臨んだ=大津市梅林1で2023年2月21日午後1時46分、菅健吾撮影
判決内容を確認する自殺した元陸自隊員男性の両親。母親(左)は男性の遺品である腕時計を左手につけて記者会見に臨んだ=大津市梅林1で2023年2月21日午後1時46分、菅健吾撮影

 陸上自衛隊松山駐屯地(松山市)で勤務していた元2等陸尉の男性(当時28歳)がうつ病になり自殺したのは、過重勤務などが原因として、滋賀県に住む両親が国に計約9030万円の損害賠償を求めた訴訟で、大津地裁(堀部亮一裁判長)は21日、自殺と過重勤務の因果関係を認め、国側に慰謝料など約7830万円の支払いを命じた。

 判決によると、男性は同駐屯地で指揮小隊長を務めていた2013年4~5月、新入隊員受け入れや訓練準備のため休日返上で働き、うつ病を発症。同年5月下旬に松山市内の演習場で自殺した。

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