香芝市議会、喫煙所設置を決議 「時代に逆行」「敷地外で吸う人いる」 受動喫煙防止“先進”市で何が? /奈良

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2018年に市庁舎が敷地内禁煙となった際、外階段に張り出された表示=奈良県香芝市役所で、稲生陽撮影
2018年に市庁舎が敷地内禁煙となった際、外階段に張り出された表示=奈良県香芝市役所で、稲生陽撮影

 受動喫煙防止対策を強化した改正健康増進法の成立(2018年7月)に先駆けて議員提案で受動喫煙防止条例を定め、県内12市で最も早く市庁舎(議会棟を含む)など公共施設の敷地内禁煙を実現した香芝市で、これまでとは逆行するような動きが起きている。市議会が公共の場所に屋外分煙施設(喫煙所)の設置を求める決議を可決したのだ。受動喫煙防止の“先進”自治体に、一体何があったのか。【稲生陽】

 「健康増進法の適正な運用とさらなる増進を求める決議」で、21年12月17日、賛成多数で可決された。決議は、前提となった法改正の趣旨を「公共の場所に屋外分煙施設の設置等を推進することで、喫煙しない市民への更なる配慮が求められている」と解釈。「市の大きな安定財源とされるたばこ税の継続的・安定的な確保にも資する」として、市に屋外分煙施設の整備を求めている。

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