死刑囚、色鉛筆使わせて 拘置所で償いと表現求め 法務省、訓令改正し禁止 詳細説明なく

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奥本章寛死刑囚の作品「ポッポーポ(訳:平和とは)」=「波紋」から
奥本章寛死刑囚の作品「ポッポーポ(訳:平和とは)」=「波紋」から

 色鉛筆を使えるようにしてほしい――。死刑囚が拘置所から国に対して訴えを起こした。33歳の死刑囚がなぜ色鉛筆にこだわるのか。そこには死刑判決確定から7年を経た償いの形があった。

「自由侵害」と提訴

 拘置所内で色鉛筆が使えなくなったのは憲法が定める表現の自由の侵害だとして、奥本章寛(あきひろ)死刑囚(33)=福岡拘置所に収監中=が、国を相手に法務省の訓令の取り消しを求めて東京地裁に提訴したことが、代理人弁護士への取材で判明した。提訴は7月30日付。

 奥本死刑囚は、宮崎市で2010年に家族3人が殺害された事件で殺人などの罪に問われ、14年に死刑判決が確定した。

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