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伊能忠敬が全国測量の旅に出発する朝に、必ずと言っていいほど参拝していたのが東京・深川の富岡八幡宮だ。拠点にしていた黒江町の隠宅とは徒歩10分ほどの距離。測量隊は道中の安全を祈り、江戸を後にした。
赤い鳥居をくぐり、境内に入ってすぐ左、大きな忠敬の銅像が建つ。たくましい顔立ちと、日本地図を背景に右足を一歩グッと前に踏み出した姿が力強い。手には彎窠羅針(わんからしん)と呼ばれる測量機器、まさにこれから長い測量の旅路に向かおうとする意気込みが満ちている。
この忠敬像の建立20周年を祝う式典が17日、富岡八幡宮で開かれた。洋画家で伊能家7代目の伊能洋さんや制作した彫刻家の酒井道久さん、元国土地理院長で伊能忠敬研究会特別顧問の星埜由尚さんら約30人が参加した。
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