西之島の溶岩、火口上空200メートルまで噴出 「観測初の大規模噴出」 気象庁

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気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」から撮影した西之島。赤く熱した溶岩を噴出し火山雷が発生している=2020年7月11日午後8時33分撮影(気象庁提供)
気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」から撮影した西之島。赤く熱した溶岩を噴出し火山雷が発生している=2020年7月11日午後8時33分撮影(気象庁提供)

 気象庁は15日、噴火活動が活発化している小笠原諸島・西之島(東京都)の観測状況を発表した。11日に気象庁の海洋気象観測船「凌風丸」から、山頂の火口から大量の火山灰が連続的に噴出し、大きな噴石が飛び散っているのを確認した。夜には、赤く熱せられた溶岩が火口の上空約200メートルまで噴出している様子が見え「これほど大規模な噴出は、2013年からの観測で初めて」という。

 噴石や溶岩が火口周辺に降り積もって生じた「火砕丘(かさいきゅう)」は、19年12月に噴火が再開する前は高さ約160メートルだったが、今回は約200メートルと見積もられた。島の面積は噴火の再開から広がり続け、6月5日現在で約3.9平方キロ(東京ドーム83個分)という。

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