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九州豪雨

2020年6月、梅雨前線の影響で九州各地が記録的な大雨に見舞われました。被害や復興の状況を伝えます。

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球磨川氾濫「記録上、最大の浸水深」 熊本大調査「昭和40年7月洪水」上回る

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球磨川に架かる人吉市内の橋。堤防より高い位置にあるが激流に襲われ、欄干には漂着物が絡みついていた=熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターの報告資料より
球磨川に架かる人吉市内の橋。堤防より高い位置にあるが激流に襲われ、欄干には漂着物が絡みついていた=熊本大くまもと水循環・減災研究教育センターの報告資料より

 記録的豪雨による1級河川・球磨川の氾濫などで熊本県南部を中心に甚大な被害が広がった九州豪雨で、球磨川流域の同県人吉市などを現地調査した熊本大くまもと水循環・減災研究教育センター(熊本市)は、今回の氾濫による浸水深が戦後最大とされてきた「昭和40年7月洪水」(1965年)を上回り、記録に残る球磨川水害では最大級だったとの見方を示した。

 同センターの減災型社会システム部門長、松村政秀教授(橋梁=きょうりょう=工学)らが発生翌日の5日から人吉市や同県芦北町、津奈木町の被災現場を調査した。国土地理院の浸水推定図などによると、人吉市内は球磨川右岸の市街地を中心に川沿いの東西約5キロ、南北約1キロに浸水被害が広がっていた。

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