ウクライナ、対ロ債務30億ドル返済せず 法廷闘争ほぼ確実に

ウクライナ、対ロ債務30億ドル返済せず 法廷闘争ほぼ確実に
 12月18日、ウクライナのヤツェニュク首相は、ロシアが保有する自国発行のユーロ債30億ドルについて、期日を迎えても返済しないと述べた。写真はキエフで11日撮影(2015年 ロイター/Valentyn Ogirenko)
[キエフ/モスクワ 18日 ロイター] - ウクライナのヤツェニュク首相は18日、ロシアが保有する自国発行のユーロ債30億ドルについて、期日を迎えても返済しないと述べた。両国が法廷闘争に突入するのはほぼ確実とみられる。
ウクライナは20日に期日を迎える2年債の再編を提案しているが、ロシア側は条件に反発している。
ヤツェニュク首相は、提案した再編を(ロシアが)受け入れるか、裁判所の決定が下されるまで返済は猶予されるとの認識を示した上で、「ロシア側からの法的措置を受けて立つ用意がある」と述べた。
ウクライナ財務省は、再編合意に向けてロシアと誠実に交渉する意思はあるとしている。
一方で、ロシアの大統領報道官は記者会見で「返済しなければウクライナのデフォルト(債務不履行)との認識だ」と指摘。「事実上、法的措置しか残されていない」と述べた。
問題となっているユーロ債は、ロシアとの経済関係強化に反対するデモを受けて崩壊したヤヌコビッチ政権の時期に発行された。
*写真とカテゴリーを追加します。

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