強奪されたセザンヌの名画発見、価値80億円以上

強奪されたセザンヌの名画発見、価値80億円以上
4月12日、4年前にスイスの美術館から強奪されたセザンヌの絵画「赤いチョッキの少年」が、セルビア国内で発見されたことが分かった。写真はセルビアの警察が絵画を警備している様子(2012年 ロイター/Marko Djurica)
[ベオグラード/チューリヒ 12日 ロイター] 4年前にスイスの美術館から強奪されたセザンヌの絵画「赤いチョッキの少年」が、セルビア国内で発見されたことが分かった。両国の当局者が12日明らかにした。
作品の価値は1億ドル(約80億円)以上とされ、2008年にチューリヒの美術館から3人組の強盗によって持ち出されていた絵画4点のうちの1つ。
チューリヒの検察当局によると、セルビア警察は首都ベオグラードなどで、強奪に関与した疑いで4人を逮捕した。絵画は自動車のドアパネルから見つかり、スイスの専門家によって本物と鑑定されたという。
ベオグラードで記者会見を行った特別検察官のMiljko Radisavljevic氏は、容疑者グループは350万ユーロ(約3億7000万円)程度での売却を目論んでおり、「逮捕前に280万ユーロを手にしていた」と明らかにした。

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