シダックスがTOB反対撤回、協業先検討でオイシックスと合意

[東京 7日 ロイター] - シダックスは7日、オイシックス・ラ・大地が実施する株式公開買い付け(TOB)への意見表明を「反対」から「中立」に変更したと発表した。両社はTOBが成立した場合に、焦点の一つとなっていたフード関連事業で協業先を公正に検討することで基本合意。シダックスはTOBを阻止する必要はなくなったと判断した。
オイシックスによると、シダックスの反対取り下げを受け、シダックス株を保有する投資ファンドのユニゾン・キャピタルは具体的な内容を精査した上で応募の最終判断をする意向という。オイシックスは、ユニゾンから「応募があると期待している」とした。
シダックスとオイシックスは、TOB後のフード関連事業の協業に関する検討が公正に行われることを客観的かつ制度的に担保することが重要だとの認識で一致。成立後は第三者のフィナンシャルアドバイザーを起用し、創業家とオイシックスから独立した特別委員会も設置することで合意した。
TOBの期間は24日まで再延長する。
シダックスはこれまで、TOBが成立すればフード関連事業で提携する相手を十分に検討することができなくなるほか、株式の取得価格が時価より低いことを理由にTOBに反対していた。

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