任天堂がサイゲームスに5%出資、スマホ向けゲームで提携

任天堂がサイゲームスに5%出資、スマホ向けゲームで提携
 4月27日、任天堂は、サイバーエージェント傘下でゲーム開発などを手掛ける「Cygames(サイゲームス)」とスマートデバイス向けのゲームアプリ事業で業務提携すると発表した。写真は任天堂のロゴ。昨年6月にロサンジェルスで撮影(2018年 ロイター/Mike Blake)
[東京 27日 ロイター] - 任天堂<7974.T>は27日、サイバーエージェント<4751.T>傘下でゲーム開発などを手掛ける「Cygames(サイゲームス)」とスマートデバイス向けのゲームアプリ事業で業務提携すると発表した。これに伴い、任天堂はサイゲームスに約5%出資する。
2018年夏にサイゲームスが企画、両社が開発・運営する新作アクションRPG(ロールプレイングゲーム)アプリ「ドラガリアロスト」を日本、台湾、香港、マカオ向けに配信する。北米と欧州への配信も目指す。
任天堂は2015年、スマートデバイス向けゲームでディー・エヌ・エー(DeNA)<2432.T>と提携、「スーパーマリオラン」や「ファイアーエムブレム」などを送り出している。任天堂の広報担当者によると、両社の関係に変化はない。
任天堂が26日発表した2018年3月期決算は、家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」のヒットに支えられ、売上高は前年比2.1倍の1兆0556億円と、2011年3月期以来7年ぶりに1兆円を突破した。
ただ、次期社長に就任する古川俊太郎常務は会見で「スイッチビジネスの割合がかなり高くなっており、スマートデバイスビジネスなどの存在感を高めるようにしていかないといけない」と述べ、収益源の多様化を急ぐ考えも示した。
2018年3月期は売上高に占めるスイッチの割合は7割超に達した一方で、スマートデバイスやIP(知的財産)関連収入は3.7%にとどまっている。

志田義寧

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