三菱UFJ、後払い決済のカンムを連結子会社化へ 株式7割取得

三菱UFJ、後払い決済のカンムを連結子会社化へ 株式7割取得
12月27日、 三菱UFJ銀行は、「後払い決済」などを手掛けるカンム(東京都渋谷区)の株式約70%をフリークアウトホールディングスなど既存株主から約160億円で取得すると発表した。資料写真、2018年4月撮影(2022年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 27日 ロイター] - 三菱UFJ銀行は27日、「後払い決済」などを手掛けるカンム(東京都渋谷区)の株式約70%をフリークアウトホールディングスなど既存株主から約160億円で取得すると発表した。2023年3月末に手続きを終え、連結子会社化する予定。三菱UFJはデビットカードに後払い機能を付けることなどを検討する。
カンムはVisaブランドの即時発行型プリペイドカード「バンドルカード」を主要事業としており、スマートフォンにおけるアプリのダウンロード数は600万件を超えている。また、バンドルカードへの簡易な後払いチャージなども手掛け、若者を中心にキャッシュレス需要を取り込んでいる。
三菱UFJでは、若年層から引き合いの強い商品を拡充するほか、10代、20代を中心とするカンムの顧客基盤から三菱UFJの口座獲得を拡大したい考え。三菱UFJの決済企画部長の山下邦裕氏は「将来的には海外での活用の可能性も考えていきたい」としている。
また、カンムの八巻渉社長はIPOについて「引き続き有力な選択肢だと考えている」と述べた。仮にIPOする場合には、三菱UFJから「サポートすると言ってもらっている」という。

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