重大な関心を持って注視=ワグネル巡るロシア情勢で官房長官

重大な関心を持って注視=ワグネル巡るロシア情勢で官房長官
 松野博一官房長官は26日午前の会見で、ロシアの民間軍事会社ワグネルをめぐる情勢について「引き続き重大な関心を持って注視していく」と述べた。写真は2021年10月に都内の記者会見で撮影(2023年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 26日 ロイター] - 松野博一官房長官は26日午前の会見で、ロシアの民間軍事会社ワグネルをめぐる情勢について「引き続き重大な関心を持って注視していく」と述べた。
松野官房長官は、24日に開催された主要7カ国(G7)外相の電話会議においても、緊密に連携していくことを確認したと明らかにし、ロシアの在留日本人の安全確保にも万全を期するとした。
ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は23日にロシア軍への反乱を宣言、しかし、翌日にはモスクワ進軍を中止、武装蜂起を停止すると表明した。ウクライナのゼレンスキー大統領は25日、ワグネルによる反乱について米国、カナダ、ポーランドの首脳とそれぞれ電話会談を行ったとし、今回の反乱の動きでプーチン大統領の弱さが露呈されたと述べた。
国内メディアの全国世論調査で内閣支持率が大幅下落となったことについて松野官房長官は「一喜一憂はしない」とした。その上で、支持率低下の一因とされているマイナンバーカードの発行を巡るトラブルを巡り「誤登録などの一連の事案が発生した事態を重く受け止める」と述べ、政府全体で総点検と再発防止を推進していく考えを示した。

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