空爆で死亡のイラン司令官、米国民への攻撃を画策=米国防総省

空爆で死亡のイラン司令官、米国民への攻撃を画策=米国防総省
 1月2日、米国防総省は、空爆で殺害したイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官(左)について、イラクと中東で米国民を攻撃する計画を進めていたとの見解を示した。イラクで2015年3月撮影(2020年 ロイター)
[ワシントン 2日 ロイター] - 米国防総省は2日、空爆で殺害したイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官について、イラクと中東で米国民を攻撃する計画を進めていたとの見解を示した。
同省は、声明で「大統領の指示により、米軍は海外に駐留する米職員を守るため、ソレイマニ司令官を殺害することで断固とした防衛措置を講じた」と表明。今後も米国民や世界の利益を守るため必要な措置を講じていくとした。
同省によると、ソレイマニ司令官は過去数カ月にわたり、イラクの連合軍基地への攻撃を「画策」していたほか、今週起きたバグダッドでの米大使館「襲撃」を承認したという。
複数の米当局者によると、ソレイマニ司令官はバグダッドで無人機による攻撃で殺害された。イラクの民兵組織幹部のアブ・マハディ・アル・ムハンディス氏も、主要なターゲットではなかったものの、同攻撃で死亡したとみられるという。
米民主党のクリス・マーフィー上院議員は、ソレイマニ司令官は「米国の敵」だったものの、殺害したことで、より多くの米国民が危険にさらされる恐れがあると懸念を示した。
ヘイリー前米国連大使は、ソレイマニ司令官の死亡は「平和と正義を求めるすべての人によって称賛されるべきだ」との見解を示した。
エスパー米国防長官はこれより前、イランとの関係を巡って「状況は一変した」と明言した上で、場合によってはイランへの先制攻撃を余儀なくされる恐れもあると警告していた。[nL4N297278]

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab