インド総選挙始まる、5月まで7回に分けて投票

インド総選挙始まる、5月まで7回に分けて投票
 4月11日、インドで11日、下院総選挙が始まった。写真は票を投じる女性。マユリの投票所で撮影(2019年 ロイター/Adnan Abidi)
[ガジアバード(インド) 11日 ロイター] - インドで11日、下院総選挙が始まった。投票は5月まで7回に分けて行われ、543議席が争われる。
インドは世界最大の民主主義国家と呼ばれ、有権者数は約9億人に上る。
1回目の投票は、20の州と連邦直轄領にまたがる91選挙区で行われる。最後の投票は5月19日の予定。
世論調査によると、モディ首相が支持率トップ。開票は5月23日。
投票が始まる中、政権2期目入りを目指すモディ首相はツイッターで有権者に投票を呼び掛け、全国での支持は与党連合に傾いているとの見解を示した。
世論調査会社は、パキスタンに対する首相の強気な姿勢を受け、首相が率いる与党インド人民党(BJP)の支持が高まったと指摘した。パキスタンを拠点とする過激派組織が2月にカシミール地方で自爆攻撃を行いインド治安部隊員40人が死亡したことを背景に、両国の間で緊張が高まっていた。
北部ウッタルプラデシュ州の投票所近くでロイターの取材に応じた携帯電話販売店を経営する38歳の男性は、「外交政策を中心にモディ首相の政策を支持する。首相は世界におけるインドの立場を改善し、敵対する国に報復した」と述べた一方、雇用面では改善の余地があると語った。
アショカ大学の政治学教授、Gilles Verniers氏は、最大野党の国民会議派はBJPに追いつくのに苦戦すると予想。「国民会議派とBJPの差はまだ非常に大きい」との見方を示した。
*内容を追加しました。

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