出光、東亜石油へのTOB延長 米ファンドは株買い増し

[東京 29日 ロイター] - 出光興産は29日、東亜石油株の公開買い付け(TOB)期限を2月15日まで延長したと発表した。東亜石油が2021年3月期業績予想の修正を発表し、買付届出書の記載を変更する必要が生じたためとしている。従来は2月2日までを予定していた。
東亜石油株は、出光が12月中旬にTOBを発表してから上昇。買い付け価格2450円を上回る水準で推移している。一方、米ファンドのコーンウォール・キャピタル・マネジメントが東亜株を買い増しており、同ファンドが関東財務局に提出した届出書によると、1月28日までに22.98%を保有している。
出光は東亜石油株50.12%を保有しており、最大150億円を投じて完全子会社化を目指している。買い付け予定数の下限は、出光保有分を除いて16.55%としている。
東亜石油株の29日終値は2805円。
*内容を追加しました。

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