ＭＬＢ＝エンゼルス元職員に禁錮22年、スカッグス元投手急死巡り
２０１９年に米大リーグ（ＭＬＢ）エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が急死した事件で１１日、同投手に薬物を提供した球団の元広報責任者エリック・ケイ被告に対し２２年の禁錮刑が言い渡された。米オハイオ州クリーブランドで２０１９年７月撮影（２０２２年 ロイター/USA TODAY Sports）
［ロサンゼルス １１日 ロイター］ - ２０１９年に米大リーグ（ＭＬＢ）エンゼルスのタイラー・スカッグス投手が急死した事件で１１日、同投手に薬物を提供した球団の元広報責任者エリック・ケイ被告に対し２２年の禁錮刑が言い渡された。司法省が明らかにした。
スカッグスは１９年７月１日、遠征先だったテキサス州のホテルで亡くなっているのが発見された。２７歳だった。
検死の結果、死因は窒息死。体内からはオキシコドン、フェンタニル、アルコールが検出された。当局は、ケイ被告がスカッグスに渡した偽造錠剤にフェンタニルが含まれていなければ死亡することはなかったと主張していた。
裁判では、当局が強力な合成麻薬であるフェンタニルが混入した３０ミリグラムのオキシコドン錠を含む錠剤をケイ被告がスカッグスに渡したという証拠を提出。また、元エンゼルスの選手数名も、ケイ被告からオキシコドン錠をもらったことがあると証言した。
スカッグスの家族は判決を受けた声明で、「この事件の本当の問題は、致死性の薬物であるフェンタニルを流通させている人々の責任を追及すること。フェンタニルは、私たちの国で毎年何万人もの人々を殺し、その家族も破壊している」と述べた。
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