みずほの株主総会、委員会設置会社への移行を決議

みずほの株主総会、委員会設置会社への移行を決議
6月24日、みずほは株主総会で委員会設置会社への移行を決議した。写真は1月に都内で撮影(2014年 ロイター/Yuya Shino)
[東京 24日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は24日、東京都内で開いた株主総会で、メガバンクで初となる委員会設置会社への移行を決議した。
みずほは昨年秋に暴力団向け融資問題で2度の行政処分を受け、企業統治(ガバナンス)強化に向け、委員会設置会社への移行を打ち出した。株主総会で、佐藤康博社長は新体制について「グローバルレベルでの要求に高い水準で応えるもの」と述べた。
委員会設置会社への移行により、取締役会は執行部門に対する監督機能を高める。佐藤社長は「経営のスピードを高めることが可能だ」と説明した。役員人事を決める指名委員会の4人の委員全員が社外取締役となるなど、社外取締役の権限が大きく増す。取締役会議長に就任する大田弘子・元経済財政担当相や川村隆・日立製作所前会長ら社外取締役の選任も決議した。
出席した個人株主らからは、委員会設置会社への移行に対しては評価する声が多かったものの、配当が低すぎるなどの指摘が相次いだ。
総会には約3700人の株主が出席。10時から始まった総会は3時間35分で終了した。

布施太郎

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