NetflixがDVDレンタルサービスの最後のディスクを顧客に郵送 ひとつの時代が終わりを迎える

赤い封筒よ、さようなら

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NetflixがDVDレンタルサービスの最後のディスクを郵送し終え、25年間にわたる、郵送での映画レンタル事業に幕を下ろした。

NetflixはXの公式アカウントで、「2023年9月29日、Netflixは最後のDVDを郵送します。けれども、赤い封筒は私たちのエンターテインメント愛の永遠のシンボルとして残り続けます」と発表した。投稿には、本物のディスクとNetflixが郵送に使用した赤い封筒で看板に作られた、「DVDs Will Always Be In Our DNA(DVDはずっと私たちのDNAの中にある)」というメッセージの画像が添えられている。

その後のブログの記事で、Netflixは次のように記している。「私たちは、家庭における映画やテレビシリーズの視聴方法を再定義し、郵便受けの中にアイコニックな赤い封筒を見つけたときのわくわくする気持ちを広げました。ひとつの時代が終わりを迎えますが、DVD事業は、会員のみなさんにこれまでにない選択肢や手段、さまざまな作品の幅広いラインアップ、そして観たいだけ観られる自由を提供するという、のちに続く私たちの事業の基礎を作り上げました」

Netflixは1997年にDVDレンタル企業としてスタートした。プログラムの登録者に最初に郵送されたDVDはティム・バートン監督の『ビートルジュース』だった。それから20年以上が経過した今年、NetflixはDVDレンタル部門の終了を決断。正式な事業終了日は2023年9月29日に設定されていた。

Netflixは以前、最後のディスクは返却しなくてもよいとも発表しており、さらに「最後のサプライズ」として、最大10枚まで追加で郵送のリクエストすることも可能だとしていた。これはレンタル用のストックを一掃するという目的のためでもある。8月には、DVD Netflixの公式アカウントがXに「最後の発送ディスクを好きなだけお楽しみ下さい」と投稿していた。

2007年にNetflixが配信サービスに方向転換して以降も、アイコニックな赤い封筒でのレンタルサービスは続けられていた。2023年現在、この郵送サービスに登録している有料会員がどれくらいるのかははっきりしないが、2020年と2021年には2億ドルだった収益が昨年は1億ドルに半減していることからすると、会員数もかなり少なくなっているものと思われる。

この事業の終了に関するブログ記事で、Netflixは図表でデータを一部公表していた。DVD郵送レンタルプログラムは、2011年のピーク時には2000万人の会員数を誇っており、時の経過とともに記念すべき発送数の記録もいくつも打ち立てた。最終的に、25年間でNetflixのDVD郵送サービスが発送した映画のディスクは50億枚以上となる。


Image credit: Netflix.

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。

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