ラグビー“スーパーサラリーマン”垣永真之介「サンゴリアスで優勝したい」社員選手で10年、6季ぶりV奪還へ闘志

スポーツ報知
東京SGのプロップ・垣永真之介(カメラ・大谷翔太)

 ラグビー・リーグワン1部の東京SG(旧サントリー)は9日、都内で練習を公開した。プロップ垣永真之介が取材に応じ、残り4節となったレギュラーシーズン終盤戦へ「優勝するためなら、走れと言われたら走るし、当たれと言われたら当たる。チームに勢いを与えられたら」と意気込みを語った。

 昨年のW杯フランス大会から帰国後に腰を手術。今季は、第7節の埼玉戦(2月17日)から復帰した。5戦を戦い「相変わらずきつい。初っぱなからしんどいです。永遠にきつい」と笑うが、7日の神戸戦(36〇27)では後半9分に敵陣でジャッカルを決め、お決まりの雄たけび。チームを鼓舞し「トライにつながったので、あのタイミングで取れたのはよかった」とうなずいた。

 入団10年目の32歳は、社員選手として在籍。練習時間外は、ネクタイを締めて営業活動に奔走している。自他共に認める「スーパーサラリーマン」は、直近では武蔵野市内の飲食店に足を運んだり、新宿でのイベントにも参加。ラグビー普及への思いも強く、今夏にはラグビーに特化した「スクラム・タイム」というブランドも始動させるという。垣永は「日常で、ラグビーが目に入る物を増やす取り組みがしたい。みんなでスクラムを組んで、ラグビーを盛り上げたい」と熱い思いを語った。

 チームは現在3位で、プレーオフ進出の先に6季ぶりの優勝を目指す。垣永はW杯から帰国後も、ラグビーへの熱は冷める事がなかったという。「W杯というのは自分にとっての目標だったけど、その中でもずっとあったのが『サンゴリアスで優勝したい』という気持ち。そこがぶれる事はないので、モチベーションがどうこうという事はない。サンゴリアスが大好きなので。あとは、与えられた仕事をします。サラリーマンなので!」。垣永らしく、明るくチームへの貢献を誓った。

スポーツ

×