【巨人】坂本勇人、適時二塁打2本 東京ドーム初の200二塁打「コンパクトにいけた」

8回2死二塁、適時二塁打を放った坂本勇人(カメラ・関口 俊明)
8回2死二塁、適時二塁打を放った坂本勇人(カメラ・関口 俊明)

◆JERA セ・リーグ 巨人4×―3ヤクルト=延長12回=(18日・東京ドーム)

 背番号6の存在感が際立った。坂本らしく、勝負強い打撃で東京DのG党を2度も沸かせた。まずは6回だ。吉川のソロで同点に追いつき、その後2死二塁の好機をつくって迎えた第3打席。「コンパクトにいけました」と1ボールから山野の外角低め141キロのワンシームをうまくバットに乗せて、右中間へ一時勝ち越しとなる適時二塁打を放った。

 この一打だけで終わらない。再び同点の8回2死二塁。2ボールから星の高めに浮いた140キロフォークを逃さず、前進守備の左翼手の頭を越す適時二塁打。一時勝ち越しとなるタイムリーを2本放つ活躍に、原監督は「やっぱり中心選手が打ってくれると点数は入るね」と目を細めた。

 シーズンが佳境に入る中で、輝きが一層増している。今季は開幕から22打席連続無安打と序盤は苦しんだ。それでも、復調すると後半戦は打率3割2分2厘をマーク。守備でも今月7日のヤクルト戦(神宮)から三塁の守備に就いているが、遊撃手に比べて負担が減った分、バットがより輝きを増している。チームは2試合連続の劇的勝利で3位DeNAとは2.5差をキープした。「一試合一試合、本当に大事」と目の前の試合に全力を尽くすことを強調する背番号6。逆転CSには坂本の躍動は欠かせない。(宮内 孝太)

 【記録メモ】坂本(巨)が二塁打2本を放ち、歴代4位の通算443二塁打。球場別の二塁打では、東京Dが201本で、この球場で初の200二塁打以上になった(2位は阿部慎之助の153二塁打)。1950年の2リーグ制以降、同一球場で通算200二塁打以上は、後楽園球場で、通算204二塁打の長嶋茂雄(巨)、大阪球場で通算218二塁打の広瀬叔功(南海)に次いで3人目になる。

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