宝塚歌劇月組・礼華はるのバウ初主演作「月の灯影」が開幕「千秋楽まで健康第一で」

兵庫・宝塚バウホールで開幕した宝塚歌劇月組公演「月の灯影」の一場面。幸蔵(礼華はる、左)の姿に、幼なじみだった幸(さち)を重ね合わせる次郎吉(彩海せら)
兵庫・宝塚バウホールで開幕した宝塚歌劇月組公演「月の灯影」の一場面。幸蔵(礼華はる、左)の姿に、幼なじみだった幸(さち)を重ね合わせる次郎吉(彩海せら)

 宝塚歌劇月組公演「月の灯影(ほかげ)」(作・演出、大野拓史)が14日、兵庫・宝塚バウホールで初日の幕を開けた。

 入団8年目の第101期生・礼華はるのバウ初主演作。2002年に花組で、彩吹真央と蘭寿とむのダブル主演でバウホールと東京・日本青年館公演で上演された演目の21年ぶりの再演に挑んだ。

 江戸時代後期の大川の東岸にあたる振興地「川向う」を舞台に、過去に闇を抱えたばくち打ち・幸蔵(礼華)と「江戸」の火消し・次郎吉(彩海せら)の幼なじみの再会を、切なさたっぷりに描く。

 礼華は178センチの長身を涼やかに着流しで包み、鋭い眼光でクールな幸蔵に静かにアプローチ。けなげな次郎吉との陰陽の対比で物語を引っ張った。

 専科からは02年の初演時にも花組メンバーとして出演した夏美よう、悠真倫(ゆうま・りん)が出演した。夏美は花組組長だった当時と同じ「川向う」の仕切り役・淀屋辰五郎役。初演時は江戸の同心役だった悠真は火消しの頭・丑右衛門役を担当し、若手中心の芝居を引き締めた。

 25日まで上演。礼華は「千秋楽まで健康第一で走り抜けてまいりたいと思います」と話していた。

 月組では、トップコンビの月城かなと&海乃美月が主演する東京・東急シアターオーブ公演「DEATH TAKES A HOLIDAY」が複数の公演関係者の体調不良のため今月12~15日の上演を中止している。またこの日、バウホールと隣接する宝塚大劇場も星組「1789」が18日午前開演の部までの上演中止期間延長が発表され、稀惺(きしょう)かずとが初主演する予定だった22日の新人公演も中止が決まった。

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