【Mリーグ】二階堂亜樹、役満・四暗刻単騎決めるも痛恨2着に苦笑い…村上淳が19戦目で今期初トップ

二階堂亜樹の四暗刻単騎(C)ABEMA
二階堂亜樹の四暗刻単騎(C)ABEMA

 麻雀・Mリーグの第74節が14日に行われ、第2試合に出場した二階堂亜樹(風林火山)が役満の「四暗刻単騎」を和了した。役満は昨年10月3日の伊達朱里紗(麻雀格闘倶楽部)の「四暗刻」以来、今期2度目。リーグ通算では18度目で、亜樹はMリーグで初の役満。

 リーチ一発で決めた。南1局2本場。3着目の亜樹が9巡目で「七萬」をツモり、4つ目の暗刻を完成させると、即リーチに出た。形は「八・九萬」待ちだが、「九萬」でアガれば四暗刻単騎の役満。しかし、この時点で「九萬」は山になし。対面の親番・魚谷侑未(フェニックス)が、手の内に3つ抱えていた。

 亜樹のリーチを受けた魚谷はトップ目。ここは降りたい場面。だが、現物の安全牌がない。亜樹の河には「六萬」があった。少考ののち、魚谷が捨てた牌は、スジの「九萬」だった。

 「ロン」。亜樹の手牌が倒れた。衝撃のリーチ・一発・四暗刻単騎。魚谷の血の気がさっと引いた。Mリーグではダブル役満ではなく通常の四暗刻と同じ扱いのため、3万2000点の加点。一気にトップに立った。

 亜樹「あの場況では、あれこれこねくり回すよりもリーチした方が出やすい待ち。九萬でアガりたいから、リーチをかけました」

 しかし、ドラマは終わらなかった。続く南2局で村上淳(ドリブンズ)に親の満貫4000オールを2回ツモられると、オーラスでは3900点を決められ、100点差で村上にトップを奪われた。亜樹は「見せ場はスッタンをアガった局だけでしたね。リードしたあと手が回らなかった。親番でレンチャンできなかったのが痛かった」と、痛恨の2着を苦笑いで振り返った。

 試合結果は1着に村上(+58・2)。2着に亜樹(+18・1)。3着に魚谷(▲20・6)。4着にパイレーツの小林剛(▲55・7)。

 ■村上淳(19戦目で今期初トップ)「南1局まで、今回もラスか…と思っていたけど、奇跡です。泣いちゃうかと思っていたけど、笑顔が止まらなかったですね」

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