宝塚版「HiGH&LOW」で宙組・亜音有星、新人公演2度目の主演で「銀橋も堂々と渡ることができた」

兵庫・宝塚大劇場で上演された宝塚歌劇宙組「HiGH&LOW―THE PREQUEL―」の新人公演を終え、舞台上で会見した亜音有星(右)と山吹ひばり
兵庫・宝塚大劇場で上演された宝塚歌劇宙組「HiGH&LOW―THE PREQUEL―」の新人公演を終え、舞台上で会見した亜音有星(右)と山吹ひばり

 宝塚歌劇宙組「HiGH&LOW―THE PREQUEL―」の新人公演が13日、兵庫・宝塚大劇場で上演された。

 2017年入団の第103期生で6年目のホープ・亜音有星(あのん・ゆうせい)が昨年の「シャーロック・ホームズ―The Game Is Afoot!―」以来、2度目の主演を果たした。

 「HiGH&LOW」は2015年スタートのドラマがシリーズ化、映画化もされたLDHの人気作の宝塚バージョン。ギャングチームとの抗争に明け暮れる「山王連合会」のトップ・コブラ(本役・真風涼帆)を演じ、ベビーフェイスの男役ながら、ケンカの場面では熱い心をむき出しにして、新たな一面を発揮した。

 真風からは「男役として堂々と立つこと」をアドバイスされたといい「所作よりもメンタルの部分で、深いところをたくさん教えていただき、心強かった」。前回は主演を照らす強いライトに「動揺して歩くことすら不安だった」と回顧したが、2度目とあって「銀橋も堂々と渡ることができました」と笑顔で語った。

 ヒロインのカナは2期後輩の第105期生・山吹ひばり。「シャーロック・ホームズ」の新人公演で同じく亜音のパートナーを務め、2度目の相手役を務めた。病気のため余命わずかで、死ぬまでにやりたい夢を小学生時代の同級生・コブラにかなえてもらう役どころ。宝塚版のオリジナルのキャラクターとあって「世界観に溶け込んで、違和感のないように研究しました」。稽古であわてた際に、潤からは「冷静に。落ち着いて」とカナのセリフと重ねて励まされ「役に命を吹き込んでいただいた」と感謝した。

 東京宝塚劇場での新人公演は10月27日。亜音は「終わってホッとしていますが、同時に課題がたくさんあるなと各場面で思った。特に歌をお稽古していきたい」とブラッシュアップへ意欲。山吹も「『一瞬を大切に』がテーマの作品。次まで時間を大切に過ごしていきたい」と誓った。

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